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母になるならどの街で?

子育て支援に取り組んでいる自治体はたくさんあります。下の表を見ていただきたいのですが、いかがでしょうか。自治体よってこの差。

※2017年時点の出典ものです(今から4年前)

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随分差があると思いませんか?

印西市を中心に比較をしているのですが、他の自治体の社会保障に目を向けても地域によって差があります。働く会社によって給与が違うように、住む自治体によっても社会保障は違います。これを不平等と呼ぶことは出来ませんが、私たちが生活していく中では注目しても良い指標でしょう。

勉強して良い大学に入ったり、頑張って給料を上げたり、確定申告で適正な納税に是正したり、自助努力によって人生はよりよい変化が起きます。努力によっていくらでも幸せな人生は送れるでしょう。でも人生は自分の力では抗えない、様々な困難が起きるものです。病気、交通事故、事件などなど。その時に生活の助けとなるのが社会保障です。

「社会保障(しゃかいほしょう、英: Social security schemes)は、個人的リスクである、病気・けが・出産・障害・死亡・老化・失業などの生活上の問題について貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるために国家または社会が所得移転によって所得を保障し、医療や介護などの社会的サービス(Social benefits)を給付することで、社会保障制度(Social security system)はその制度を指す[3]。社会保障という言葉は社会福祉と同義で使われることも多いが、公的には、社会福祉の他に公衆衛生をも含む、より広い概念である。」

上の表に出てくる、社会保障は住まい探しに参考になるものです。街の発展やリセールバリューを見越して住まいを決める方も多いですが、永住目的で住まいを決める方は、このような社会保障も見て住まいを決めるべきです。

一時的な住まいであれば深く考えずに住みたい街に住みましょう。

ちなみに、今話題の流山おおたかの森や柏の葉キャンパス、30年後はどうなるでしょうか?30年前フロンティアと呼ばれた当時の地域は今どうなっているでしょうか?企業の撤退や大学の撤退、街の変化によって、価値観はいくらでも変わります。変わらないものはないでしょう。東日本大震災、疫病などによって、人の考え方も変わってきました。病院の誘致によって城下町が出来たような街をいくつか知っていますが、だれがそれを予想したでしょうか。順天堂大学、国際医療福祉大学、日本医科大学は各地域で付属病院を作って、街と共に発展してきました。でも病院の誘致を予想した人はいません。例えば成田空港も空港誘致の時は、死人が出るほどの反対運動が出ました。結果駅に成田市は発展したとも言えますが、その反動もあったと思います。予想できないことを考えても仕方ありません。それは自分の人生も同じです。将来病気になるかどうかななんて自分のことでも分かりません。

うんと、、何を言いたいか分からなくなってきました。。

えーっと、何を言いたいかというと、人生最大のリーサルウエポンは自治体の社会保障ということです。あとは家の近くに病院があるかどうか!それがあると思えば、人生どうにかなります。自分だけの力でどうにかしようと思っても、もし心や体が言うことをきかなくなったら社会保障や病院に頼るしかないのです。その時に自治体にどのような社会保障があるかで、その先が変わってきます。街が綺麗とか、20年後も30年後もキレイな街なんてないのです。

例えば、上の表を見て私は「子ども医療費」に目を向けてしまいます。住んでいる自治体によって「子ども医療費」の助成対象年齢は違います。ほとんどが中学3年生までは無料または一部低額負担で医療費助成が受けられます。印西市の高校3年生助成はとてもすごいです。最近だと東京都武蔵野市も高校3年まで助成対象にしたニュースが出ましたよね。

人によっては介護保険料の値段が気になる方もいるでしょう。自営業だったら国民健康保険料の額を気にする人もいます。

子育て支援と言えば、「母になるなら流山」のキャッチコピーで有名な流山市より、印西市や武蔵野市の方が手厚い助成があります。流山市は一生懸命子育て支援をしている地域ですが、例えば認可保育料は他の自治体と比べると高いです。つくばエクスプレス沿線で駅近くに並ぶマンションに多くの若い世代が住まわれています。地縁もなく共働き世帯が移住してくるので、流山おおおたかの森駅前にあるマンション世帯の世帯年収は決して低くありません。そういう世帯から保育料を高い取るのは必然です。安い、高いで街の価値を決めてほしくはないのですが、街の発展にはそれなりの投資と回収が必要になります。社会保障も様々な財源をもとに展開されるので、それは自治体によって変わってきます。そうなると流山市が決して一番じゃないことが分かります。流山市は地域病院がありますが、高度医療を提供する病院がありません。3次救急病院もありません。ものすごく広報が上手で、若い世帯の流入が多いのですが、隣の柏市や松戸市、印西市と比べると何が良いかを考えてほしいということです。個人的には流山おおたかの森駅周辺は大変キレイで便利と思っています。流山市は好きだし、良いマンションがあることも知っています。

皆さんに考えてほしいのは、街の評価は個人で決めてほしいということ。街の情報は自分で集めて比較してほしいということです。

私が個人的に注目するのは以下です。

①子ども医療費の対象年齢

②介護保険料

③国民健康保険料

④住民税

自分の力で解決できないことは上の4つかなとも思います。もし生まれてくる子が先天性の病気だったら・・と考える人は多くありませんが、でもでも!もしもの時が起きたらと考えると住む場所によって保障が全然違うのです。結果的に保障が手厚かった!となると本当に助かることが多いということです。それと通院が必要になったら、松戸市立総合医療センターに通うか、国立がん研究センター東病院に行くか、東京慈恵会医科大学柏病院に行くのか、又は東京の大学病院に行くという人も多いでしょう。病気になったら、流山おおたかの森駅から電車で行きますか?乗り換え大丈夫ですか?バスで行きますか?車で行きますか?流山だけのことを言っているわけではありません。同じことは柏たなか駅、海浜幕張駅、他の地域に住んでいる人たちにも当てはまります。

街が綺麗とか発展性があるとか、カフェがあるとか、コンビニがあるとか、それだけで街を決めるのは若気の至りじゃないかということです。ピーターパン症候群にならないことです。人は歳を取ります。建物も古くなります。永遠に若さを保つものはありません。人は老化するし、病気になるし、いつ事故に巻き込まれるかわかりません。

そういうことを一切抜きにして住む場所を決めて良いのですが、ある程度、そうですね30歳を超えてから家を探す人や、住む街を探す人は、社会保障の大事さを考えてほしいかなと思います。

私から見ると、地域ナンバーワンマンションはナンバーワンにはならないのです。それは社会保障を対極にして、若い人や就労世帯のことだけを考えて建てている物件だから。

「母になった後はおばあちゃんになる」、ということを私たちは知らなければなりません。

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