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無題

魔法の絨毯に乗って、永遠のときめきを探す者。

がっしりとした魔法の絨毯は軽々と空を駆け巡り、高層ビルの合間を縫って、信号機も知らんぷり。

世界なんてどこにあるのか。
どこでも、いつでも、面白いものを集めて持ち帰ろうとする。
砂漠で見つけた隕石や美術館に飾られた美しい絵画、愛する人を殺した時の涙までも、魔法の絨毯に集められていく。


ある時、どうしてそんなことをするのかと尋ねる者がいた。

探す者は「私らしい自由のために」と答えた。

ある者は、それをどうするのかと尋ねた。

探す者は「どうもしない」と答えた。

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