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いきなり強くなんて、なれない。

そもそも、今の日本でお母さんになれちゃう人は、相手探しから何から何まで、元々行動的だという説もありますが、それでもいきなりお母さんらしくなんてなれないのです。

いくら妊娠中という準備期間があれど、はじめてなら、わからなくて当たり前。
しかも、何の問題もなく、実母や姑の助けが得られるとは限らない。
必要なものか、要らないのか、ベビー用品の選択からして、情報の海の中、ない正解を探す日々。

うまれた赤ちゃんがどんな子供なのか、何を求めているのか、手さぐりで世話をする。

最初は毎日、二、三時間おきの授乳で眠れぬ日々ではありますが、この、泣いて笑って生きてくれるだけで、親孝行なんです。
生まれる前に命尽きる赤ちゃんもいることを思えば……

とはいえ、目の前の赤ちゃんは、自分が世話しなきゃ命途絶えてしまいます。
産後のまだしんどい身体を駆使して、赤ちゃんのお世話をしなきゃ、可愛い子供は大きくならないのです。
それで、パパがしっかり稼いでくれて、一緒に赤ちゃんのお世話する人……だとは限らない。
パパだって、はじめてなら右往左往する。
むしろ、不足だらけ。
冷静でいられたらいいけど、睡眠時間を奪われた人間は冷静になれなくて当たり前。

そんな夫婦の危機を乗り越え、家計の危機を乗り越え、還暦近くになれば、そりゃ強くもなるのです。
強くならざるを得なかった。

そうさ、今をこえたら、強くなれる。

そう自分に言い聞かせてます。

息子の成人した姿を眺めるために、今日もご飯を作るわけです。
ご飯代を稼いでくれと、旦那をけしかけ、ご飯代を自分でも工面する工夫をするわけです。

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