かりんとう饅頭【セブンイレブン】
基本情報
味の評価
かりんとう>饅頭、素晴らしく固い
かりんとう饅頭というよりは、もはや餡入りかりんとうと言ったほうが近い。
カリカリに揚げられた生地は、黒糖の味も相まってかりんとうに酷似した味わい。
カリカリの秘密は?
普通、かりんとう饅頭は揚げたてはカリカリだが、1日もたてばやわらかくなってしまう。
一方、セブンイレブンのかりんとう饅頭は賞味期限が約1週間程度あることから、少なくとも1週間はカリカリ食感を維持していると思われる。
生地の断面を見てみるとかなり厚みがあり、半分以上に油が染み込んでいる。
つまり、生地を厚めにして長時間揚げているのではないだろうか?
製造者がシャトレーゼであることから、製法はシャトレーゼのかりんとう饅頭とほぼ同じだと考えられる。
だとすると、このかりんとう饅頭は米油で揚げられている可能性が高い。
長時間揚げることを前提とするならば、確かに米油だとカラッと揚がるしニオイも少ないため、理にかなっている。
粉類に注目
一般的なかりんとう饅頭は黒糖饅頭を油で揚げて作っているため、ほとんどは小麦粉だけが粉類として使用されている。
セブンイレブンのかりんとう饅頭には、小麦粉の他に米粉と粉末やまいもの2種類の粉類が含まれている。
特に、米粉は原材料表示をみる限りある程度の量を使用していると思われる。
米粉を使用するとふんわりとした食感は少なくなってしまう反面、カリカリした食感を出すのには適している。
このかりんとう饅頭の生地が、かりんとう饅頭のためだけに製造されている、つまり黒糖饅頭での販売をはじめから考えていないのだとすれば、このような粉類の配合でも成り立つのではないだろうか。
パッケージの評価
パッケージに特筆すべき点はない。
総括
セブンイレブンのかりんとう饅頭の特徴はなんといっても生地の固さである。
和菓子店で購入するかりんとう饅頭は外はカリカリ、中はふわっとしているが、このかりんとう饅頭の生地はほぼかりんとうである。
流通を考えると、当然こちらの方が良い。
シャトレーゼが製造者であり、シャトレーゼのかりんとう饅頭も同じく流通に向いていることを考えると、やはり賞味期限を伸ばすために生地をかりんとう並みに固くする必要があったのではないか。
時間が経ってもやわらかくならない生地のために必要だと思われる要素は、
米油を使用し長時間揚げる
生地を厚めにする
米粉、粉末やまいもを使用する
である。
今、ちょうどかりんとう饅頭の開発を考えているところなので、参考にしてみよう。
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