KasinaK

書籍を引用しながら考えをまとめます。

KasinaK

書籍を引用しながら考えをまとめます。

最近の記事

立ち位置を変える試みを忘れず

 英語が世界共通語の地位を確保し、業務で必要とするため格闘している。既得権をもつ英語話者がうらやましい。日本語が取って代わる未来を夢想し、自尊心を傷つけない配慮を望みたい。  立ち位置を変え、日本語を使う上で配慮してきただろうか。女性として表現すると様々な制約があることに無自覚だった。女偏の漢字は陰性の雰囲気を纏い、男偏がないのは人偏があるから。当たり前のなかに見過ごされた優位性。 女ことばってなんなのかしら? 平野卿子 河出新書

    • ヒアリング

      youtubeを利用してヒアリングに慣れる。 1関心のある分野の短い動画を選ぶ。右側に関連する動画が次々示される。動画サーフィンすればよい。 2聞き取りやすい話者を選ぶ。話者が全て発音や話し方の基本を踏まえているわけはない。自分にとって聞き取りやすい話者を選ぶ。シリーズとして次々上梓しているなら便利。 3聞き取れない単語があるはず。字幕機能で確認する。ボキャブラリーの補強に戻る。 4原稿を作成し話す人、思い付きで話す人がいる。間の取り方やつなぎ言葉は後者で学ぶ。 5反復し日本

      • 巨人たちの肩によじ登れ

        課題が判明しても解きかたがわからない。 早く楽に解決したいのなら、巨人たちの肩を借りるのが得策だ。 過去にも現在にも自分より賢い人がごまんとおり、解決は済み公表されているかもしれないので探せ。 電子空間で検索すれば手軽だが、検証の必要がある。第三者による評価がなされた論文や書籍を探そう。先行する業績に敬意を払い、適切に引用するのが礼儀だ。 実行に移すなら、 先達を捜せてフィードバックをもらえれば理想的だ。

        • 還暦

           終点が近づいている実感が、おりにふれ蘇るようになった。これからの時間は、どのような価値観に基づき、どのように優先順位を定め消費していこうか。  健康寿命終了間近の母親と話せば、思い出の繰り返し。ならば思い浮かびそうな経験を増やそう。  メメントモリ。事前には分からないが確実に終了する。差し迫ったと自覚した瞬間に後悔はしたくない。試行錯誤の一環に、伝えたい思いを文章に残していく試みを再開しよう。

        立ち位置を変える試みを忘れず

          意識高い系

          意識高い”系”の若者の態度が鼻持ちならない。誰もが認める先達と自己同一視し、私を見下したように感じるから癪に触るのか。その域に達していない事実は認めざるを得ない。 無意識に自分に似た人間を嫌うという考えもある。やる気がない先輩を軽蔑してきた過去もあるが、憧れのメンターが辿った道を追跡してきた自負はある。 ”系”から漂う胡散臭さを消し意識の高い人として認められるためには、行動を積み重ねる必要がある。 参考文献 「意識高い系」の研究 (文春新書) 古谷 経衡

          意識高い系

          品柄

          比喩を使い、伝えたいことの中心に迫る。 織物なら「上品なええ柄ですね」とお言葉を貰えれば光栄だ。どちらか一方だけといわれれば、上品と言われたい。 品と柄は似て非なるもの。柄は織込まれ意図せずとも透かし浮き出てくる。受け継ぎ備わったもので、変更しがたい。それでも柄も生かし、品よく仕立てることは可能だ。 柄が悪いといわれても仕方がない面があるが、心掛けと行動で変え得ると考え、下品と言われないよう努めたい。

          風邪博士

           俗に研究テーマが博士に冠されるが、風邪博士は希少のようだ。  僅かな成果によれば、原因はライノウイルスが最多で、従来型コロナウイルスが次ぐ。無症状者が1/3を占め、症状は発熱、鼻水、鼻閉、のどの痛み、結膜炎、下痢。重症化はわずかで、治療を必要とせず数日で治癒する。飛沫と接触で感染する。新型も変異を重ね、すべて満たしているように思えてきた。博士がいらっしゃるなら、官邸に進言していただけないだろうか。 かぜの化学 ジェニファー•アッカーマン ハヤカワノンフィクション文庫 間

          風邪博士

          負けても嵌るギャンブルの理由

          ギャンブルは大数の法則にしたがうので、続ければ必ず負ける。 元手を支払うので負からの出発し、追加投資がかさみ傷はさらに深くなる。 たまに捲れば脳汁が分泌し、チャラに至らなくても満足だ。 「勝っている時点で手仕舞うのが鉄則」とわかっていても、 開始早々少額を勝っても止めにくい。 続けるうちに勝ち分を吐き出し、負けに至っても痛みはそれほど感じない。人間の考えは不合理な事実を、行動経済学が明らかにした。 予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤ

          負けても嵌るギャンブルの理由

          隗より始めよ

           元議員がグリーン車乗車券を詐取しようとしたが、偶然発覚した。国民の目が届けば、出来心もおきないのではないか。  マイナンバーカードが、ポイント給付キャンペーンがおこなわれても普及しない。個人情報が国家による監視に使用されるのではとの不安感もある。  交通機関は、ほぼ電子化に対応されている。議員さんにIC交通カードを交付してはいかがか。辞職時に監査が行われ、請求に対し開示できればなおよいと思うが。

          隗より始めよ

          忖度の有無

           活発な討議が行われる会議はまれだ。わずかな発言も、自己防衛を主目的とした内容に偏りがちだ。発言すれば後に自らを制約する材料になる心配があり、黙っていれば風向きが変わっても話を合わせられるからだろう。  独り舞台の役者のごとく発言を重ねる人がいる。空気を読まない気質は忖度なしに正論を突き進むように見え、私にとっては魅力的な方々だ。そのような発言内容でさえ、触れようとしない領域に本音が透けてくる。

          忖度の有無

          教授クエスト

           教授選参加を目指し楽屋裏で格闘している姿を、雑談の中で再認識させられた。論文が雑誌に掲載されればインパクトファクターが付与されるので、攻撃力を増強するため集めるのが王道だ。  論文作成の源である研究についての書物を思い出した。”ゴキゲン”に語る点が異色で、楽しさと実践方法で満ちている。初版出版後にNEJMの巻頭を原著で飾り、母校の教授に上り詰めた坪田先生の新書は、第2版で研究室の運営に及ぶ。 坪田一男 理系のための研究生活ガイド 講談社BLUE BACKS 初版1997 

          教授クエスト

          新たな視点をみつけたい

           「世界の誰よりも早く証明できた瞬間がいきがい」と、研究者の先輩が言った。業績を積み上げれば、名声と権力がついてくる。もっともすぐれた者が教授に選ばれるとは限らず、政治に通じ運に恵まれる必要もある。  研究者はアカデミアで競う。すでに退場した私は再開したくなり、改めて研究対象を考えてみた。入手可能な書籍をもとに、解決したい問題に取り組もう。問いをたてながら新たな視点を発見し、記録していきたい。    

          新たな視点をみつけたい