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旦那の人生に制限をつける権利は妻にさえない

お互いに忙しなく毎日を過ごし

三人目は手伝ってくれないと産まない!

という私の意見も薄まりつつある日々

主人の仕事も軌道に乗って

たくさんじゃないけどお金も少し増えた

増えたといっても、自営業なので山あり谷あり。

この感覚は自営業の方にしか分からないと思うけど

増えたり減ったりしちゃうわけで。

主人は元々バイクが好きだ

私も免許を持っているし、若い頃はバイク雑誌の編集の仕事をしていたので

普通の女性よりはバイクの事はわかっている

わかっているよ、確かに。お金と時間が必要な趣味だってことは。

ひっきりなしにかかってくる主人の電話は

家族でさえストレスに感じているのだから

本人はもっとストレスだろう

本当にお仕事頑張ってる。

そんな風に思って、高いバイクも自由時間も入れ墨も

相談されるものの事後相談という感じで首を縦に振ってきた

主人と言えども

他人の人生に制限をつける権利は妻でさえないのだ

本音はNoだけど、あなたの人生だから好きにしたら?

がいつもの私のセリフ。

毎日ストレスを抱えている上に

好きなことが出来ないなんて、人生の醍醐味を失っている

そんな風に思うけど

私にはもっともっと大切な事があるとわかっていた

もっと家族を楽しんでほしい

もっと子供たちの成長を楽しんでほしい

あなたには大切な家族がいる

それに気がつくように、何度も何度もメッセージを送っていた。

時には強制的に(子供の行事に強制参加)。

時には感情的に(可愛い写真を見せる)。

そして何度も何度も夫婦の溝を埋めたくて

私の中のひとりぼっち感を埋めたくて

本気で話しかけてみた

だが、彼の目は私を見ない

何を言っても刺さらない

私が横で一人ギャーギャーと騒ぎ立て

段々と主人を責め立て始め

一人興奮しているだけのような

空虚感しか彼からは感じることが出来なかった


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