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スタートアップファイナンス

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スタートアップのファイナンスやIPOに関するnoteをまとめています。
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#上場

上場して1年、どうだった?IPOのメリット/デメリット 〜noteのIPO連載最終回

noteが上場したのは、今からちょうど1年前の2022年12月21日。 これまで「スタートアップ冬の時代のIPO」と題してnoteの上場準備メンバーでIPOに関する連載をやってきましたが、今回が最終回。テーマは、「上場して1年、どうだった?IPOのメリット/デメリットは?」です。 この記事は、IRアドベントカレンダー 2023 にも参加しています。 まず、一般的に言われる上場のメリット、デメリットとして、以下のようなことが挙げられます。 上場のメリット: 上場のデメ

上場審査への道のり。「人」がつくる株式市場の裏側(後編)

こんにちは、ひふみラボ編集部です。 レオス・キャピタルワークス株式会社が東京証券取引所グロース市場に上場して約半年が経ちました。上場後に株主になってくださった方も多いと思います。 このシリーズを通して、これまで私たちを支えてくださった多くのお客様に加え、新たに株主になってくださった方に感謝の気持ちをお伝えするとともに、これから株主になろうと考えている皆様にも「なぜレオスは上場したの?」「上場するってどういうことなの?」ということを知ってほしい。そして株式市場の魅力や面白さを

上場審査への道のり。「人」がつくる株式市場の裏側(前編)

こんにちは、ひふみラボ編集部です。 レオス・キャピタルワークス株式会社が東京証券取引所グロース市場に上場して約半年が経ちました。上場後に株主になってくださった方も多いと思います。 投資信託ひふみシリーズを通して、これまで私たちを支えてくださった多くのお客様に加え、新たに株主になってくださった方に感謝の気持ちをお伝えするとともに、これから株主になろうと考えている皆様にも「なぜレオスは上場したの?」「上場するってどういうことなの?」ということを知ってほしい。そして株式市場の魅力

さくらインターネットは今日で上場から18年になりました

これまで皆さまに頂いた様々なことに、改めて感謝いたします。 せっかくの機会なので、これまでとこれからを、長々と書きます。 私が上場したのは2005年10月12日で、当時は27歳と、上場した起業家ランキングでは4番目に若いという光栄な記録があるそうです。ただ、それから1年11ヶ月後に最速債務超過ランキングで4番目に早い債務超過という、ありがたくもないランキングに入る羽目にもなるなど、平坦な道のりではありませんでした。 いまではありがたく東証プライムに上場していますが、今回は上場

上場準備・審査フェーズにおける事業計画の策定について

はじめにnote株式会社は2022年12月に上場しました。その際に上場を目指す企業として様々な準備を実施し、証券会社や証券取引所の方々の審査を受け、晴れて東証グロース市場の1銘柄として上場を果たすことができました。 その中でも、私がCFO室/経営企画担当として特に注力して取り組んだのが「事業計画」の策定・審査プロセスでした。 事業計画、と聞くとなかなか馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。一企業に勤めている方であれば多かれ少なかれ予算や事業計画に関与する機会はあるか

クラダシ創業から丸9年。東京証券取引所グロース市場への上場に込める想い

株式会社クラダシ 代表取締役社長の関藤(せきとう)竜也です。 クラダシは、2023年6月30日に東京証券取引所グロース市場に上場しました! 2014年7月に創業し上場まで丸9年。2015年2月にサービスローンチして以来、今までピボットせず走り抜けることができたのも、クラダシに関わってくれた大勢の方に支えられたことに尽きます。本日、上場を迎えることができましたのも、皆さまのお陰であります。この場を借りて心より御礼申し上げます。 この度、当社ホームページに「成長可能性に関する説

IPOを通じて実感したスタートアップCFOの存在意義は「Equityの追求」

こんにちは、CFOのnickです。 フーディソンは2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場しました。 私は2016年にフーディソン入社し、その間にファイナンス面ではシリーズBの資金調達、銀行借り入れ、IPO準備を進めました。年間に上場する企業は90社程度あるので、それぞれストーリーが違うと思いますが、個人的に考えてきたことをまとめさせていただきました。 スタートアップCFOの管掌範囲 スタートアップとは便宜的に、VCファイナンスを調達した未上場企業とします。 C

本日アイデミーは東証グロース市場に上場しました【感謝と抱負】

2023年6月22日、本日、株式会社アイデミーは証券コード5577を正式に拝命し、東京証券取引所グロース市場に上場しました。東京大学3年生の頃に会社を立ち上げた2014年6月10日から9年余り経ち、10期目という節目を迎えました。また、個人的にも30歳になったタイミングで上場という新たなステージで挑戦することができました。こうした挑戦の機会をいただき、本当に感謝しています。 スタートアップ界隈では、上場を「EXIT」と呼びますが、アイデミーにとっては「入口」です。僕が19歳

note IPO連載第2回 上場に向けた経理体制の整備 noteの実例は?

お久しぶりのnoteになります。noteで管理ユニットマネージャーをしている平山と申します。 弊社のCFOである鹿島さんがこの度IPOプロジェクトの連載を開始したことに伴いまして、私もIPOプロジェクトの一員として第2回目を担当させていただきます。 鹿島さんの連載開始の記事にもあった通り、前職では公認会計士として監査法人で勤務しており、初めての転職、初めての事業会社でnoteにジョインしました。前職は堅い職業だったので短髪スーツで約10年やってきましたが、note社入社後

note "スタートアップ冬の時代のIPO" 連載はじめます!

noteが上場したのは2022年12月21日。2022年は10年くらい続いてきた株式マーケットの上昇相場が終了し、上場・未上場のスタートアップの資金調達環境が悪化するなど、「スタートアップ冬の時代」と呼ばれました。 それから約5ヶ月が経ち、株式市場に大きく影響を与えるアメリカの政策金利の引き上げはまだ続いています。金利が低かったコロナ禍のゼロ金利時代からは5%金利が上がり、さすがに今後は上昇幅が緩まり、段階的に下がっていくことが予想されていますが、3月のシリコンバレーバンク

上場企業になるとは、どういうことなのか?レオス・キャピタルワークスの創業者3人が考える未来(後編)

こんにちは、ひふみラボ編集部です。 2023年4月25日、私たちのレオス・キャピタルワークス株式会社は東京証券取引所グロース市場へ上場しました。 前回に引き続き、創業メンバーである代表取締役会長兼社長・藤野 英人、代表取締役副社長・湯浅 光裕、営業本部長・五十嵐 毅に、上場について聞いてみました。 この連載を通して私たちが上場する理由や、「そもそも上場って何?」ということを知っていただけると嬉しいです。 レオスが上場する理由――なぜレオスは上場するのでしょうか? 藤野

4月25日、グロース市場に上場。レオス・キャピタルワークスの創業者3人が考える未来

こんにちは、ひふみラボ編集部です。 本日(2023年4月25日)、私たちレオス・キャピタルワークス株式会社は東京証券取引所グロース市場に上場しました。 証券コードは7330 「波去れ!」と覚えてください。 『資本市場を通じて社会に貢献します』という経営理念を掲げ創業してちょうど20年。私たちの会社は、資産運用業界のプロたちが集まり立ち上げた会社です。 日本全国120万人以上のお客様につみたて中心で投資していただいている投資信託ひふみシリーズをはじめ、国内外のお客様からお

「デットファイナンス」の現状と課題 -36億円調達しました-

こんにちは。ファンズの藤田です。この度、36億円の資金調達を実施しました。スタートアップ冬の時代と言われる非常に厳しい状況の中、我々を信じて投資をいただいた株主の皆様には心より感謝申し上げます。お預かりした資金は大切に使わせていただきます。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000158.000023781.html せっかくの機会なので、Fundsについての現状や今後の展望、今考えていることなどをお伝えしようと思ったんですが、Fu

ストックオプションを設計するために決めるべき5つの条件とは?

「目論見書分析note」とは 目論見書分析noteは、起業家、スタートアップで働く方、スタートアップ企業の成長背景に興味がある方を主な読者として、noteを書いています。 今回は、スタートアップ企業がインセンティブプランとしてストックオプション(以下「SO」)を設計するときに、必ず決めておくべき5つの条件について解説します。 2月初めに、Signifiant Inc. 共同代表の小林さんの「SO、ちゃんと確認してますか?_Nstock KIQS勉強会 2023.2.1資