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スタートアップファイナンス

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スタートアップのファイナンスやIPOに関するnoteをまとめています。
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#ベンチャーキャピタル

【#2】VCの世界を探る:ストラクチャー(後編)

⑴ はじめにスタートアップ公認会計士の中辻です。 この度は、本記事をお読み頂きましてありがとうございます。 なお、noteだけでなく、X(旧Twitter)でも情報発信を積極的に行っていますので、フォロー頂けますと幸いです。アカウントは👉@Naka_CPAです。 前回のnoteではベンチャーキャピタルに関連する用語を解説しました。今回は、更に踏み込んでベンチャーキャピタルの具体的なストラクチャーについて説明させて頂きます。前回記事は👇をご参照下さい。 ⑵ ストラクチャ

【#1】VCの世界を探る:ストラクチャー(前半)

⑴ はじめに スタートアップ公認会計士の中辻です。 この度は、本記事をお読み頂きましてありがとうございます。 なお、noteだけでなく、X(旧Twitter)でも情報発信を積極的に行っていますので、フォロー頂けますと幸いです。アカウントは👉@Naka_CPAです。 スタートアップ企業の成長において、資金調達は重要な要素の一つです。その中でも、ベンチャーキャピタル(VC)は、スタートアップが成長するための資金を提供するだけでなく、経営支援やネットワーキングの機会を提供す

スマートラウンドは未上場株式のセカンダリー・プラットフォームを作ります!

いつも大変お世話になっております。スマートラウンド代表の砂川です。 長らく周囲の皆さんから、スマートラウンドは未上場株式のセカンダリーをやらないの?と聞かれ続けてきました。そのたびに、少しはぐらかして「やるかもねー」くらいの感じでお話ししてきました。 もちろん本当はスマートラウンドでも、以前からセカンダリーを意識して事業開発を進めてきました。ただ法的な整理、アンメットニーズの確認、市場の成長性などを慎重に検討していたため、表立って「セカンダリーやります」とは言ってきませ

【2023年春】スタートアップ資金調達環境お天気図

お疲れさまです! 千葉道場ファンドの石井(Twitter: @takaki_ishii) です! 元起業家で現在千葉道場ファンドというVCで投資家をしております。主にシード・アーリー/プレAまたはレイターステージを主な対象として投資をしております! 最近はAppleのVision Proにワクワクしっぱなしです。確実に買います。もうVisionPro買うために年内US行くまであります。 さて、半年前に公開した【スタートアップ資金調達環境のお天気図】が思ったより多くの方にご

「出資お断り=事業・会社がイケてない」ではないことを知って起業家が「心折れない」ようにするための、10の投資家事情

スタートアップとしてエクイティファイナンス(株式による資金調達)をするのなら、投資家に断られたことが無いという人は皆無だと思う。 スタートアップのCEO、CFOも、傷つきやすい心を持った普通の人間なのでお断りが連続したりすると「ダメだっ。もう、ぜっったい資金調達できない…orz」と思うのも無理はないし、場合によっては「この事業が良くないのかも…」「ピボットしたほうがいいのかも…」さらに追いつめられて「従業員を減らすしかない!」「倒産して自己破産するしかない!」「あの断った投資

最近のスタートアップ資金調達環境と2023年のトレンド予測(前編)

お疲れさまです。 千葉道場ファンドの石井(Twitter: @takaki_ishii)です。 元起業家で現在千葉道場ファンドというVCで投資家をしています。主にシード・アーリー(プレA)またはレイターステージで投資しています。(超ざっくりな自己紹介) 例年ダイヤモンドシグナルさんの記事で来年のトレンド予測を書かせていただいておりますが、個人noteでは直近のスタートアップの資金調達環境も添えて、2023年のトレンド予測をできればと思っています!(が、だいたい外れます…笑

Spiral Capital千葉様×THIRD、投資家インタビュー❶後編

THIRDの資金調達リリースに伴い、投資家の皆様がどういった点でTHIRDを評価したのか、代表の井上との対談形式でお届けするインタビューです。 本記事はSpiral Capitalの千葉さんとの対談シリーズの後編となります。 THIRDに限らず不動産Tech業界がどのような変遷を辿っているのか、その中でTHIRDがどんな立ち位置で貢献していくべきなのか、過去に不動産Tech企業で経営を経験した千葉さんならではのお考えを交えて伺いました。 インタビュー前編はこちらからご

Spiral Capital千葉様×THIRD、投資家インタビュー❶前編

2022年8月末、THIRDは26億円の資金調達を実施したことを発表いたしました。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000064081.html この資金調達を機に、THIRDではnoteアカウントを開設いたします。 企画第1弾として、投資家の方々に出資を決めた背景を語る対談インタビューをお届けします。 今回対談させていただいたのはSpiral Capitalの千葉貴史さんです。 千葉さんは現在、シード〜レイター

時価総額5億円超えの起業家が生々しい「資金調達のリアル」を明かす:イベント詳細レポート

こんにちは、千葉道場ファンド ベンチャーキャピタリストの木村です。9月30日、渋谷に新しく開設した弊社のコミュニティスペースにて、シード起業家のみなさんを対象にした勉強会「時価総額5億円超えNight!!」を開催しました。この記事では、その模様をお届けします。 本イベントには、千葉道場コミュニティに参加する現役起業家2名と、彼らに投資を決めた千葉道場ファンド プリンシパルの廣田が登壇。現在、起業準備中の方々やシードステージの起業家の方を対象に、実際に起業するにあたっての悩み

スタートアップ投資契約条件の日米比較:優先株式の参加型・非参加型

こんにちは、一般社団法人スタートアップ協会代表理事/株式会社スマートラウンド代表の砂川です。 先日、株式会社スマートラウンドの代表として、以下のようなプレスリリースを出したところ、関連Tweetが14万インプレッションに達するという大反響をいただきました。みなさんリツイートやいいねをありがとうございました。 このテーマに、皆さんとてもご興味をお持ちなんだな、意外に知られていないんだな、ということを再確認させていただいたので、急遽、今度は一般社団法人スタートアップ協会(以下「

スタートアップ資金調達概論

はじめに 2022年に入り、スタートアップを取り巻く環境は昨年と比べて激変しており、資金調達含む資本政策にも影響を与えています。 このような環境下、CFOを務めるメディフォンでそこそこの規模感の資金調達活動を行いましたが、その中で感じたことや実務経験を踏まえ、資金調達のステップやポイントにつき、できるだけ分かりやすく説明していこうと思います。 資金調達には様々な流派があると思いますが、少なくとも私はここで記載しているやり方をベースに、これまで何度か資金調達を成功させてい

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上場まで毎年利用を公言、満額調達成功のGumroadが株式投資型クラウドファンディングに見る可能性ー持続可能な成長戦略

いつもイークラウドのnoteをご覧いただきありがとうございます。 今回は、株式投資型クラウドファンディング(以下、株式型CF)プラットフォームを活用した海外事例から、アメリカのスタートアップGumroad社のケースについて調べました。 ※記事の中では、1米ドル=109円で換算しています。同社が株式型CFでの資金調達を完了した2021年4月時点のレートです。 株式型CFは、非上場のベンチャー企業がインターネットを通じ、複数の個人投資家から資金調達を行える仕組みです。 日

ヤプリとの日々の振り返り

2020年12月22日。YJキャピタル支援先で、私が担当させていただいたヤプリが東証マザーズに上場しました。おめでとうございます。 YJキャピタルの出資先としては、2012年9月の1号ファンド開始から数えて14・15社目のIPO(株式公開)となりました。※同日にカイゼンプラットフォームさんもIPOというダブルでめでたい日になりました。カイゼンさんへのメッセージはまた別の機会に! 今日のnoteでは7年間伴走してきたヤプリさんとの日々について振り返りたいと思います。 ヤプ