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スタートアップファイナンス

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スタートアップのファイナンスやIPOに関するnoteをまとめています。
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#SaaS

シリーズA投資|immedio

DNX Ventures(以下、DNX)は、株式会社immedio(以下、immedio)の総額約3.5億円のシリーズAラウンドに、リード投資家として追加出資させていただきました。本ラウンドは、DEEPCORE、Sansan、G-STARTUP等との共同出資となり、累計調達金額は5億円となりました。 immedioは、「なめらかな出会い方をデザインし、価値の流通を加速する」というミッションのもとに、企業向けにインバウンドリードの商談化ツール「immedio」を提供しているS

【緊急取材】SmartHRがIPOではなくレイター調達を選ぶワケ

Primaryの過去記事が読み放題 Primary メンバーシップ SaaS関係者必見のコンテンツ多数! *    *    * 国内SaaSスタートアップのトップランナーがまた大きなニュースを公表した。 2024年7月1日、労務・人事領域のクラウドサービスを提供するSmartHRは、資金調達シリーズEラウンドで約214億円に及ぶ契約を締結したことを明らかにした。 総額のうち新規株式発行に伴う第三者割当増資は100億円程度となり、残りは、既存株主持ち分の一部売り出

¥680

DNX Ventures 倉林✖️Resilire 津田の対談。「シリーズAでResilireにリード投資をした裏側」

Resilireは2024年4月に、リード投資家としてDNX Venturesを迎え、シリーズAラウンドで総額6.2億円の資金調達を実施しました。今回、DNX Venturesの倉林陽さんをお招きし、当社代表取締役の津田と対談を行いました。シリーズAの投資意思決定に至る背景や、シード期から見る中でのResilireへの印象の変化。そしてResilireへの今後の期待についてお伺いしました。 ■初めのResilireの印象について 津田: 改めまして今回はシリーズAでリード出

PeopleX「シードラウンド16億円」調達の背景を徹底取材

Primaryの過去記事が読み放題 Primary メンバーシップ SaaS関係者必見のコンテンツ多数! *     *     * 本日、6月3日、エンプロイーサクセスプラットフォーム「PeopleWork」を提供するPeopleXが、シードラウンドとしては異例の規模となる資金調達を公表した。 今年、4月に誕生した新進気鋭のSaaSスタートアップを率いるのは橘大地氏。 サイバーエージェントなどで社内弁護士を務めたのち、弁護士ドットコムでクラウドサイン事業をゼロか

¥680

スタートアップがPEファンドを担いだファイナンスを実行した話

HRBrainでCFOをしている井出です。 先日プレスリリースでもご案内しましたが、欧州系のPEファンドであるEQTがHRBrainに資本参画することとなりました。日本の未上場スタートアップに外資系PEファンドが投資する事例は今までもありましたが、過半数まで取得するケースはかなりレア(もしかすると初めて?)であるという認識です。私たちは、今後5~10年スパンで成し遂げたいことから逆算して、従来の常識にとらわれない発想で考え尽くした結果、こういった座組となりました。 2021

創業1期目から黒字のスタートアップがカミナシとのM&Aを選択した理由

StatHackは現場DXプラットフォーム『カミナシ』を提供するカミナシに100%の株式を譲渡し、グループジョインすることを発表しました。 創業からちょうど2年、一つの区切りをつけ更なる挑戦に向け走り出すことになります。 これまでStatHackとして広く対外的な発信することは少なく、noteを書くのはこれが初めてとなるので、我々StatHackの成り立ちも含めて、このM&Aの経緯と、これからやっていくことを整理してお伝えしようと思います。 (このM&Aにあたって、カミナ

カミナシがAIスタートアップを子会社化した理由 ~現場SaaS×AIの未来~

こんにちは、カミナシの河内です。 ニュースリリースにあった通り、カミナシはAIスタートアップである株式会社StatHackの株式を取得し100%子会社としてグループにジョインいただきました。 今回はカミナシからの視点でM&Aに至った背景を書きたいと思います。 (StatHackの詳細はCEOの松葉さんがnoteで公開してますので、こちらをご覧ください) StatHackについてまずはじめに、StatHackについて紹介します。 StatHackは、東京大学松尾研究室発の

資金調達PRを本気でやったら採用候補者14倍になって景色が変わった話

スカイディスクは4年間の紆余曲折を経て、2023年5月にシリーズCエクステンションラウンドとしてエクイティ/デット合わせて8億円の資金調達を行いました。 それに合わせて本気で資金調達PRをやったところ、資金調達前と比べて採用の候補者数(カジュ面させていただく方の数)が14倍に増えました。ということで前後で何をやってきたか書こうと思います(分母が少ないだけなのは秘密)。 資金調達の概要 資金調達までの紆余曲折についてはコチラをご覧ください。 CEO内村さんのターンアラウン

上場SaaSのマルチプル相関分析 ---二分された市場評価と考えるべきIPO戦略について

1. はじめに2021年秋頃から下落傾向にあった上場SaaS企業の平均マルチプル(EV/revenue(NTM))ですが、以下のグラフの通り、昨年春頃に5x程度で落ち着き、以降概ね同水準で推移しております。これは日本でも米国でも同じ状況です。 しかしこの数字をもって、「SaaS銘柄のマルチプルは5x」と一様に判断するのはミスリーディングであり、その裏にあるマルチプルに影響を与えている指標を理解することが重要です。本記事では、各指標とマルチプル(EV/revenue(NTM)

崖っぷちスタートアップが資金調達で壁にぶつかりまくった話

スカイディスクはこの度シリーズCエクステンションラウンドとしてエクイティ/デット合わせて8億円の資金調達を発表しました。 夏頃までにトータル10億程度の調達となる予定です。 正直金額的には特段目を引くような規模ではないのですが、かなり難しいファイナンスになったので、どなたかの参考になるかもと思い赤裸々に残します。 今回の資金調達のポイント 今回、エクイティでの調達については、4年前のシリーズCラウンドと同じバリュエーション、同じ条件で調達を行っています。4年ごしのエクス

カンリーの創業から約5年の道のり

はじめにこんにちは!カンリー共同創業者・Co-CEOの辰巳、秋山です。 この度、シリーズBラウンドにて約10億円の資金調達を実施いたしました。 (全ラウンドの累計で15億円の調達になります!) 今回のラウンドでご出資いただいた皆さま、そしてそれ以外にも様々な形でカンリーをご支援いただいてる皆さま、本当にありがとうございます。 まだまだこれからの会社ですし、このラウンドは一つの通過点に過ぎませんが、一つの節目としてまずは感謝の思いをお伝えしたいです。 ※シリーズBの調達記事

資金調達のお知らせと、Thingsが実現したい未来について

この度Thingsはグローバル・ブレインをリードインベスターとして、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、静岡キャピタル株式会社、新生企業投資株式会社、PKSHA Capitalおよび既存投資家であるANRIから約2.2億円の資金調達を実施しました。 2021年9月の会社設立から14ヵ月を経て、Thingsは次のステージに入ります。これまでお客様や株主、そして優秀なメンバーに支えられて何とかここまでこれました。これまでは露出もチームもミニマムでやってきましたが、これからは周

シリーズB資金調達に寄せて:後編 テックタッチの現在地と4つの新たな挑戦

皆様こんにちは! テックタッチ株式会社CEOの井無田(@Avalonhill1)です。 先日の前編記事いかがだったでしょうか?この後編では、シリーズBで調達した資金を使って、今後どんなチャレンジをしていきたいのか、という話をしたいと思います。 *なお、これから、シリーズものとして、 ・自他ともに認めるスーパーCFO中出による、「資金調達の設計法」 ・10年来の同僚CTO日比野による、「重要だった意思決定:プロダクト編」 の2本を1/30週のどこかで上梓します。翌週にはエン

シリーズB資金調達に寄せて:前編 これまでのキーとなった意思決定を振り返る

皆様こんにちは! テックタッチ株式会社CEOの井無田(@Avalonhill1)です。 2023年1月11日、シリーズBとして17.8億円の資金調達を発表させていただきました。 これを契機に、ありそうであまりない、僕がCEOとしてこれまでにしてきた「いま振り返ると超重要だった意思決定」を中心に振り返ることで、僕がどんな人間なのか、テックタッチがどんな会社なのか、を知っていただきつつ、後編でこれからのテックタッチの目指す世界について述べていきたいと思います。 なお、起業経緯