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スタートアップファイナンス

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スタートアップのファイナンスやIPOに関するnoteをまとめています。
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#起業

GITAI創業Story

はじめに宇宙ロボットスタートアップGITAIのFounder&CEOの中ノ瀬です。GITAIは宇宙での作業コストを100分の1に下げることを目標に、軌道上サービス(人工衛星に対する寿命延長サービス)や月面でのインフラ構築が可能な宇宙ロボットを製造しています。 GITAIは元々私が日本で創業したスタートアップですが、既に米国に本社やほぼ全ての機能を移し、自分自身やその他経営陣も永住権を取得して米国連邦法におけるUS Personとなり、米国で日々挑戦を続けています。最近だと昨

サイバーエージェント辞めて起業したら、どんどんお金が減っていく地獄の3年間が待っていた

いま僕は「ファンズ」というフィンテックの会社をやっていまして、これからもっともっと伸ばしていきたいと思っています。 そこで採用に力を入れているのですが、面接の場面などでよく「なんでこの会社作ったんですか?」とか「どうやってこのサービスができたんですか?」と聞かれます。 まだ僕らは志半ばだし、成功もしていません。過去を振り返るようなフェーズではないのですが、採用担当から「これまでのストーリーをきちんとまとめてください」と詰められまして(笑)、ちょっと気が引けるのですがnot

[2023-02-24更新]スタートアップの融資における代表者の連帯保証が不要に

スタートアップの融資を支援しているINQの若林( @wakaba_office )です。 2022年12月23日、政府が「経営者保証改革プログラム」を策定したとの発表がありました。 このプログラムが開始されると、企業が金融機関から借り入れをする際、これまで多くの場面で求められていた経営者保証(代表者個人の連帯保証)が特定の場面で不要になります。 さらに2023年2月20日には、中小企業庁より経営者保証改革プログラムのうち、創業初期の保証協会付き融資について条件等を具体化し

創業者のいなくなったスタートアップが、なぜ17.8億円を資金調達できたのか?

先日、うちの会社が総額17.8億円の資金調達を発表しました。 BLUEPRINTは、僕を含めた3人の創業メンバーで立ち上げた会社です。ですが、実は僕たちはすでに経営を退いていて、会社は新しい社長に任せています。 つまり、創業者が不在のスタートアップなのにも関わらず、大手のVCさんや事業会社さんが総額17.8億円ものお金を出してくれているんです。 ……これだけ聞くと「どういう状況?」となりますよね。笑 この記事では、その裏話となるBLUEPRINTのビジネスモデルや資金

VCから資金調達を受けるという選択肢

こんにちは。ホテル旅館や温浴施設が手軽に魅力を発信できるデザインツール「pressly(プレスリー)」の開発をしている株式会社プレスリーの代表、渕上菜摘(ふちがみなつみ)です。 本日は先日の記事にて予告した通り、起業のタイミングにおいてどのような資金調達の方法があるのか、その中でVCからの資金調達を選んだ理由は何かをまとめていこうと思います。 、、、と書き始めたのですが、実は私は一般的な「VCからの資金調達」でイメージされるフローではなく、新たな投資の形「共同創業型モデル

【ご報告】株式会社プレスリーは資金調達を実施しました

こんにちは。ホテル旅館や温浴施設が手軽に魅力を発信できるデザインツール「pressly(プレスリー)」の開発をしている株式会社プレスリーの代表、渕上菜摘(ふちがみなつみ)です。 VCから出資を頂いたご報告 この度、株式会社プレスリーは、北海道エリア特化型シードベンチャーキャピタル「POLAR SHORTCUT 1号投資事業有限責任組合」から約10,000,000円の資金調達を実施いたしました。 調達した資金につきまして、今後リリース予定の温浴施設向けデザインツール「pre

スタートアップCEOはファイナンスをCFOに”丸投げ”してはいけない理由

どんなに優秀な人材・仲間が集まっていても、どんなに素晴らしいビジネスモデルや特許、競合優位性を持っていても、銀行残高のお金が尽きたら、社員に給与も払えない、取引先に支払いもできない、そこで完全なる「ゲームオーバー」…。いわば「スタートアップの死」である。 それがスタートアップという企業形態の悲しい事実である。 だから、スタートアップ起業をする人、つまりCEOは、ファイナンスをCFOに丸投げしては絶対ダメだと思う。今日はそれを書いてみたい。 ※スキじゃなくてもスキもらえると、

日本のスタートアップがアメリカのVCから資金調達をするにはどうしたら良いのか?

ここ半年ぐらいで、なぜか日本のスタートアップの方々から、アメリカのVC(Venture Capital)から投資を受けたいのだが、どうしたら良いか?、と言う相談を良く受けるようになったので、ほぼ毎回、お話している内容をここに記載しておきます。少しでも参考になれば。 因みに我々が運営するGFR Fundでは、投資地域は北米とヨーロッパにフォーカスしているため、日本のスタートアップに投資を行った実績はないです。上記の日本のスタートアップの方々は大抵は昔からの知り合いか、その知り

30代で大企業を辞めてセールステックで起業して1億調達するまで

初めまして、amptalk(アンプトーク)株式会社の代表の猪瀬です。 アンプトークはオンライン商談周りの業務を自動化するツールで、Zoom Phone/DialpadなどのクラウドPBXツールやZoom Meetingsの書き起こしを中心に出来るプロダクトです。 大企業にて私は元々いわゆる日系大企業の出身で、かつ30代で起業をしました。どうして大企業からこの領域で起業しようと思ったのか、どんな苦労があったのかを2021年の締めくくりに書いてみたいと思います。 私は元々ヘ

ビジョナル上場に寄せて

昨日4月22日、Z Venture Capital支援先のビジョナルが東証マザーズに上場しました。終値ベースで2491億円でした。国内のユニコーン上場(1,000億円を超える規模での上場)では18年6月上場のメルカリ以来の規模だったそうです。素晴らしいですね。関係者の皆様、おめでとうございます。 写真撮影会に駆けつけることが出来なかったのが本当に心残りです(涙) さて、興奮冷めやらない内に、ビジョナルから学んだことをメモとして残しておき、今後の起業家の皆さんやベンチャーキ