見出し画像

ところで「鹿嶋らしさ」ってなんですか?-松崎の地域論-

こんにちは!初めまして。#かし活、運サポメンバーの松崎です。
昨日9/1に「第1回#かし活」が開催され、前回のメンバーと共に様々な議論をしていきました。そんな中で出た質問について、今までの地域活動も踏まえて”松崎の地域論”に発見があったのでまとめていこうと思います。(松崎の地域論とか初めて使った言葉です(笑))

「・・・ところで、鹿嶋らしさってなんですか?」

今回のワークでは「食×鹿嶋」「アート×鹿嶋」「学び×鹿嶋」の大きな3つのテーマに分かれ、「鹿嶋ブランド」について考えながら”やりたいこと”を考えるワークを行いました。
「学び×鹿嶋」の案の中に「鹿嶋の歴史を学ぶ」や「鹿嶋らしさを考える会」「鹿嶋の要素を学ぶ」など、<鹿嶋を学ぶ>ことが多くあげられる中、ふと質問の声が

「・・・ところで、鹿嶋らしさってなんですか?」

鹿島神宮とかアントラーズとか野菜とか漁業とか鉄鋼とか
たくさん要素はあるし、外の人も知っているものがある、そういうことかな?と思う人がいる一方。根っからの鹿嶋人はこう言いました。

A「鹿嶋って言われると、たしかに、神宮とかアントラーズとか農業とか?ってなるけど、私の中では地区・学校教育の印象がすごく強い。勉強とかではなくて、とくに文化的な部分。地域色というか。小・中・高と地元で様々な教育をうけてきたけれど、今でもすごく覚えているし。でもそれは、鹿嶋市内どこでも同じことを学んでいるわけではないんです。」
B「私は海側の出身だから、やはり海が鹿嶋らしさだとおもうな。誇りというか、もちろんアントラーズもね!」
C「小学生のころとかって、みんなアントラーズのグッズ使ってましたよね?下敷きとか筆箱とか。試合とか全然見たことなくても選手の名前は知っているし。」「たしかに!それは鹿嶋市民は共通認識かも!」

「鹿嶋らしさ」という横暴な言葉

この会話を聞いて、#かし活の議論の中で地元の方からあまり感じなかった盛り上がりを感じたのは、地域ごとの違いはありながらも「鹿嶋あるある」や「地元トーク」の様な感覚で、初めて#かし活の場で「地域側の話」ができたからなんじゃないかなと思った。それと同時に、「鹿嶋」という規模についても考えた。この話をしていた3名はそれぞれに10才くらいずつ離れている男女。それでも、共通認識もあれば、初めて知ることもあった。共通認識であるアントラーズや神宮が「鹿嶋市・鹿嶋地域?」をつないでくれている細ー---い糸なのかも。

「鹿嶋は小さい街なのに、文化や生活、歴史までもが違いすぎる」
「”鹿嶋らしさ”ってすごく横暴な言葉なのかもしれない」

鹿嶋市は地区ごとに特色がある。海側は海の印象、湖側は北浦や田んぼの印象、三笠などの住宅地、大野は住宅はもちろんあるが、密集度が違ったり。まるごと「鹿嶋らしさ」「鹿嶋ってどう思う?」「鹿嶋の良いところは?」とまとめられることに、きっと地元民はモヤモヤしていたんだろうな・・・と改めて気づいた。
D「鹿嶋のこと好き?」
A「ん~・・・まあ、嫌いじゃない・・・」
D「〇〇地区のこと好き?って聞かれたらどうですか?」
A「え、即答で好きです!」

なんて気持ちのいい答えなんだろうか・・・

#かし活のワークの様子 

自分の考える「地域」とは何を指すのか

ミクロとマクロで考えると、この鹿嶋という地域は私が思っているよりももっとミクロ。逆に言うと鹿島・大野はマクロ。鹿嶋市・鹿行・茨城県。これはもうマクロなんてもんじゃないのかもしれない。

D「茨城県民ってそういう意識ありますよね・・・。いろんな人に聞いても”茨城は好きではない”っていう雰囲気。私は岩手出身だけど、岩手県好き!むしろ東北好き!みたいな感覚だから。もちろん地域も好きだけど、それよりもっと大きく好きでもある。」
A「もちろん、鹿島アントラーズが勝ったり負けたり、そういうのを気にしないわけではない。勝ったんだ!おめでとう!って気持ちもあるし、優勝とかしたら、そりゃ嬉しいです。」
C「でも、生活の一部だから、たとえ試合を見なくても”今日試合か、外出るのやめよう”とか、”こっちの道行こう”とか、そういう意識レベルかも」

A「神宮のお祭りとかも、やっぱり日本人だからお祭りは好きだし。でも、担当のある町じゃないから、出ないし・・・」

地域づくりや地域おこし、コミュニティについて考えていると、自分の思う「地域」がブレることがある。「地域を盛り上げる」なんて言うけれど、それってドコ?どの範囲?その外は?っといろいろと概念があるし曖昧。

半径数メートルの地域でいい
そう思って活動していた時期もあれば
コロナになってからは余計に
市内全域だ!絶対!
って思う時もあった

この地域間の違いを理解したうえで、事を進めていきたい。
あわよくば・・・

私の中の地域は、まさに昨日ブレました。
でも、焦らず、少しずつ理解していきたいと思います。

小さく愛してくれる。そんな市民がいることが財産すぎる

ワークの内容 チラ見せ

「地域にあるのは課題ではなく魅力である」
私が一番大切にしている言葉です。この言葉に出会ってから、たくさんの出会いがあったし、たくさんこの言葉を話してきて、今思うこと。
「やっぱりそうだよな」

今回、第1回#かし活を通して、鹿嶋の新しい捉え方に出会えたような気がします。これから住む人。鹿嶋に住みながらも「もっと〇〇な生活ができるところに引っ越したい」と考えている人もいるかもしれない。そんな人に紹介できるレベルでしっかり深めていきたい。

この町の地域活動が活発でありながら、地域・地区ごとの色が分かれ、融合しない理由はこれだった。決して融合できないわけではない。それぞれの良さをそれぞれが活かしている。それだけなんだ。

小さく愛してくれる。そんな市民がいることが財産すぎると思いませんか?

私は基本田舎育ちなので、地区という感覚があるけれど。都内などのたくさんの家の中では、それが見えてこないのかもしれない。うん。難しいけど、面白い。

#かし活では「鹿嶋らしさ」という言葉を禁じます

始まったばかりの#かし活。これから様々な議論を通して、みんなのやりたいが「できる」に近づく。そのとき、「鹿嶋でよかった」いやもっと小さく「#かし活でよかった」と思ってもらえるように、運サポメンバーも勉強していきます。

以上 松崎より

第1回のレポートは伊藤からきっとあると思うので、乞うご期待!!

#かし活の経緯、などはこちらの記事をご覧ください。

また、Twitterはみちくさアカウントで更新中です!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?