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私のお股に未来がやってきた!(生理用品をアップデートしたら快適さに泣けた話。)

以下は月経用品のレビューや下着についての話を扱っています。ご不快になる可能性のある方は閲覧をご遠慮くださいませ。

生理用ショーツ「ムーンパンツ」

みなさん、私、ムーンパンツ買いました!
これがもう本当に大変に快適ですので、これはみんなにお伝えしなければならないと思いこうして書いています。

ムーンパンツとはなにか。
これは台湾発の女性用下着で、股にあたるクロッチ部分にはナプキン2〜3枚の経血を吸収できる機能がついており、それはつまり「生理中にナプキンを充てなくていい」というまさにイノーベーティブな下着なのです。

私はこの中の デイタイム というのを購入しました。

履いた感じは、一般的なサニタリーパンツとあまり違いません。
ちょっと厚手ではあるかもしれませんが、特にごわつくこともありませんでしたよ。

ただあまりのびる素材ではないので、サイズ選びは慎重になる方がいいかも。
シームレスな形で、タグはなく洗濯表示も台湾語かな?でプリントされていて、日本語での表記はシールで貼ってありました。

ムーンパンツの意外な魅力

私がこの下着を履いてまずなにに魅力を感じたかというと。
生理前、いつ生理がくるのか?とビクビクする感じが無くなったことです。自分でもこんなにビクビクしているとは気付いていなかったのですが、生理が近くなると生理用ナプキンをいつも充てていなければいけないのが、実はかなり不快なんですよね。

服や下着を汚したくないからナプキンを付けておくんだけど、生理でないときのナプキンは生理中以上にカサついてごわついて、蒸れて気持ちが悪いのです。
あと、経血で汚れていないナプキンを捨てるのも、なんだかもったいないような気がして嫌でした。

ムーンパンツがあれば、もし生理が始まっても服を汚さないと思っていられるだけでもうたまらない開放感!!

こういう、些細なストレスが当たり前に日頃からあるのが女性の普通なんですよね。
これは気心の知れた友だちでもわざわざ話すことはありませんでしたが、同じ気持ちの人もそれなりにいたのではないかなと思います。

ですよね?私だけ?

月経カップがとりあえずおすすめ

私は、生理中にはここ2年ほどナプキンと併用して月経カップを使っていました。
月経カップは、膣の中に入れるシリコンカップのことで、くにゃっと折り曲げて中に入れることで経血を受け止めてくれるものです。

この月経カップの何がすごいかというと、経血が伝って流れ出てくる感覚がないこと!
それだけで生理中の不快さがかなり、もうかなり軽減されるということです。

この月経カップがあればお風呂を汚すことも寝起きにシーツを汚してしまうこともなくなりました。
この不安がなくなる、ということがいかにストレスフリーか!

カップを指で摘んで膣の中に入れたり出したりする操作が必要なので、出産経験がない人には抵抗があるかも知れませんが、生理の不快感を少しでも軽減したい人にはかなりお勧めしたいです。

ムーンパンツを生理中に履いてみた

私はフルムーンガールという月経カップとムーンパンツを併用しました。

私はこれまで月経カップはメルーナを使っていましたが、月経カップの使用が初めての人はメルーナのが使いやすいかもしれないです。

メルーナの方が持ち手が長くてつかみやすく、内側への折り返しがなくて経血を便器へ捨てやすかったです。
また、フルムーンガールの方は柔らかいため膣内で開いたかどうかも分かりにくい感じがしました。

ただ、メルーナよりフルムーンガールの方が汚れが取れやすい気はしました。
物が物なので、衛生的に扱えるのが一番かも?!
しばらく使いくらべてみようと思います。月経カップが初チャレンジの人はいろいろ比較サイトもあるので見てみてください。

ムーンパンツは股に当たるクロッチ部分に吸水性があります。
私は生理初日と2日目だけ、夜はナプキンを充てましたが、それ以外は生理用ナプキンを充てなくても済みました。

一番経血量の多い2日目でも、日中は月経カップとムーンパンツだけで服を汚すことなく過ごすことができました。
ただ、長くナプキンを替えていないときのあの特有のにおいは少し気になりました。(ナプキンを替えられないときほどはにおいませんが…。)
経血の量が多い時はナプキンでこまめに捨てる方がいいかなと感じました。

ムーンパンツの手入れも簡単でした。
私の場合は、一日履いた夜の風呂に入る前に、小さめのバケツに重曹を溶かしたぬるま湯にムーンパンツを入れて蓋をしておいて、風呂あがりに体を拭いたタオルでムーンパンツの水気をきって包んで洗濯機に入れ、そのまま洗濯することにしていました。

一度うっかり乾燥機をかけてしまいました。
それによって破れるとかほつれるとか吸水しなくなるということはありませんでしたが、メーカーによる取り扱い注意では乾燥機にかけないようにとのことでした。気をつけよう…。

拍子抜けするほど楽で快適で便利なムーンパンツ(と月経カップ)生活!
これまでのあらゆる不快感がなくなると、気持ちも体ものびのびと過ごせるような気がしました。
人間は不便を乗り越えて文明を作ってきたんですものね。またひとつ、人類は壁を乗り越えた!!開発者と技術の進歩に感謝したいです。ありがとう〜!!

昭和生まれが思う、時代が変わった感覚

最近“生理”に関してメディアが扱うことも増えてきましたね。
私がこのムーンパンツに出会ったのも雑誌“美的”2月号の“「生理事情」なう”という特集の中でした。
女性用雑誌の中でも、主婦向けの雑誌でなくビューティー情報を扱う“美的”に載っているというのがいいですよね〜。

テレビなどでも“生理ちゃん”を扱ったり、男性が生理について理解をしようとしている流れがメディアにあって、(生理ちゃんの作者が男性なんですものね。)昭和生まれとしては遠くへ来たもんだと思わずにいられません。

私が高校生の頃、母とドラッグストアへ行ったときのことです。
生理用ナプキンを手に取ってそのままレジへ向かう私に「ごめんね、時代遅れなのかも知れないんだけど、お母さんまだそれ無理だわ。」とカゴを取ってきて周りにティッシュなどいくつか詰めていたことを思い出します。
男性がイメージするところのエッチな本やビデオを他のものに紛れ込ませてレジへ向かうのと同じでしょうか。(この例えも古いような気がする。)

つまり、生理用品を買うのは恥ずかしいことだったんですよね。女性はほぼ必ず買うものなのに。
軽減税率から外れたり、避難所で手に入り難かったりなど、最近はよく生理について話題になりますが、たかだか20年ほど前は買うのを見られることさえはばかるような扱いだったわけです。

母が「ごめんね」と言ったこと、振り返ると時代の転換期にあって母も何がいけないのか分からないけど刷り込まれた教育からくる逃れられない感情があったのかなと思います。

私の感覚がまだ時代についていけてない

私がまだ時代に取り残されているのだなと感じたことも書かせてください。
それが、ムーンパンツとフルムーンガールをネット通販で買った時に付いてきた冊子。
かわいいデザインでセクシュアルヘルスに関する商品紹介が書かれていました。ページ数67。
そこに書かれていたのは、商品紹介です。
商品は、セックス用ローション、セルフプレジャー用品、デリケートゾーン用石けん、膣トレーニング用品、生理用品、コンドーム、セックストイ。
そして性暴力被害者救援センター・支援団体リストとその電話番号。

私は経産婦です。それでも性の話題にはかなり縁遠く生きてきましたので、初めて見たものが多くて、見たらもう、あらまー!です。あらまー!

スタイリッシュなデザインと、開発者の声。使い方の親切な説明や販売者のおすすめポイントなど…その冊子に卑猥な言葉は全くありません。

それでもなぜだか全部は読めませんでした。
性の話。何が後ろめたいのでしょう。でも私も母と同じ何がいけないのかはわからないけど刷り込まれた何かがあるようです。

その冊子の冒頭にはセクシュアルヘルスとはなにか、解説してありました。そのなかの言葉を引用します。

私が私であるために、身体も、心も、社会的な状況も、全てにおいて尊厳をもって生きられる状況。
それが、セクシュアルヘルスです。

女性が性に関してもっと関心をもって生きること。
女性が性交渉や性的嗜好について主導権やパートナーへの発言権を持つこと。
そしてそれが普通になる時代もすぐそばまで来ているんだろうなあと感じます。

私はもう過去の人になっているのだろうなあ。
それはとても喜ばしいことなんだと思います。

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