第7話「ゲビンはヘビースモーカーなの?」
部屋中に煙が溢れる
火をつけては、吸い
火をつけては、吸いの繰り返し
咳き込むゲビン
ゲホゲホ
ゲビン「これだからタバコは不味いんだよな、どうして煙が出るんだよ、タバコ会社はどうにかしろよ、本当にさ」
煙を吐くように、愚痴も出る
ゲビンは極度のヘビースモーカーであったが、煙は苦手なのだ
時には、炙ったり、鼻から行くときもあった
五年前
横山「ゲビンこれ吸ってみろ。吸うと頭がくらっとするぜ!!」
ゲビン「なんだこれ!!どうやって吸うんだよ」
横山「火をつけるだけだよ!!」
ゲビンはタバコに火をつけて、大きく吸い込む
ゲホゲホ
ゲビン「なんだ、このくそ不味いのは!こんなの吸うかよ」
家に着くと、自然と横山からもらったタバコに手を伸ばしていた。
早く次のが欲しい
止まらない、とにかく止まらない
同時に震えも止まらない
周りに、蝶々が現れる
ゲビン「黙れ雑魚が」
この時からゲビンは、気づかぬうちにヘビースモーカーになっていた
ゲビンは五年後悪夢が訪れるとは知る由もなかったのだ
コンビニ店員「いらっしゃいませ」
ゲビンの目に電子タバコという文字が目にとまる
そこには、煙が出ないタバコと書いてあった
ゲビンはやつれた指でさしながら、それをくださいといった
コンビニ店員「440円になります」
店を出ると、ゲビンは早速火をつけようとした
ひさびさに、吸うタバコであった
そして煙も出ない
ゲビンは喜びが止まらない
大きく息を吸い込む
しかし、火がつくことはなかった
ゲビン「あ、本体買わないといけないんだ、、、、」