第8話「一流カメラマンになりたい、池田」

池田「いいねーゲビン君!!もっと顎上げてみようか」

池田「そうそう。その角度最高だよ。いい笑顔だねー」

池田は、ゲビンをモデルにカメラの練習をしていた。

この男、のちにある界隈を賑わす存在となるのだ。

ちなみに、ゲビンはフンボルトペンギン界では、トップモデルであることも紹介しておこう。


池田はいつものように、自前のカメラをカバンに詰めて、ポッケにはバターナイフとランプを常備し、街に繰り出す。

いいスポットを見つけては、カメラを構え光速でシャッターを切る。

池田「今日もいい写真が取れたなー。俺もいつか一流のカメラマンになって、多くの有名モデルを撮れるようになりたいな。」

池田は、自分の夢に向かって来る日も来る日もカメラを撮り続ける。

たまに、写真を撮りすぎて親指に豆もできた。


そしてある日、池田にとって転機となるサービスがリリースされた。

池田はこのサービスに命運をかけた一世一代の勝負を仕掛けることにした。

池田はこれまで、撮ってきた写真をたくさんアップロードする。

#タグも忘れない

#followme (フォローしてね)
#like4like (いいねしてね)
#l4l (www)
#nisnap
#model

そして、アカウント名はラピュタだ。


一時間後、、、、、


みるみるうちに、いいねが付いていく。

池田のスマホは急激に温度が上がる。

熱すぎて通知を切ることすらできない。


フォロワー100人突破


フォロワー1000人突破


フォロワー10万人突破



日本で最初のインスタグラマーの誕生である。


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