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あなたみたいな老人にはなりたくない

理想の老人像

皆さんは『理想の老人像』というものをお持ちだろうか?
亡くなる直前まで仕事を続けるような人?舘ひろしさん(老人というには失礼な気もするが)のような男の色気にあふれる人?

大学生の分際ではあるが、最近ふと理想の老人像について思いついたのでそれについて書いていく。

結論『いつまでも初心者でいる老人』である。

この結論に至った背景を説明するにあたって、考えるきっかけとなった私の祖父の話をしたい。

私の祖父は父方と母方どちらも元気いっぱいに現在も暮らしている。どちらもとてもいい祖父で、ずっとかわいがってもらっている。

そんな両祖父ではあるが、違いが一つある。
それは、自分の自慢をするかどうかである。

父方のほうの祖父は、とにかく自分の自慢話が多い。ご高齢の方のあるあるなのだとは思うのだが、すべての会話のネタを最終的には自分の自慢話につなげてくる。酒が入るとさらにそれは加速される。何百何千と聞かされた話を毎回初めていうかのようなテンションで語ってくるのではある。話の内容自体は、確かにすごく、尊敬もしているのだが、どうしても「はあ、またその話か」とうんざりしてしまう(笑)

その一方で、母方の祖父は父方のほうと比べると、あまり多くはない。
こちらの祖父は、スマホを使っていろいろ試しているみたいだ。
先日も、「ジジは最近PayPayっての始めたんだよ。これな、便利なんだよ。コンビニでお昼ご飯買うときに、いつも使ってるんだよ。あっという間に払えるし、ポイントもついていいんだよ。」と私に教えてくれた。というのも、マイナンバーカードを作れば、二万円分のポイントがもらえるとのことで、始めたらしい。

いいね!なんかかわいい!!とおもったのだ。

なにが可愛いのか自分でも全く理解できないのだが、いい印象を持ったことは間違いない。きっとそれは、何歳になっても健気に挑戦している姿が私の中で印象に残ったのだと思う。

もう一つ最近知った、老人の話であるが、吉本興業に所属している『おばあちゃん』という名前の76歳のお笑い芸人である。芸歴は5年目で、高齢の若手芸人である。定年退職を迎えて、ずっとやりたいと思っていたお笑い芸人を始めたのだという。

この人にも謎のかわいい、という感情を持ちつつ、同時に挑戦すること、自分のしたかったことを始めるのに、年齢は関係ないということを教えてくれた。

きっと老人がスマホの使い方や、何か困っている風な様子を見たら、若い人はおそらく、嫌な顔をせずに手助けすると思う。

この目には見えない『老人力』というものが、周りの人を惹きつける。

何歳になっても初心者であり続けること、挑戦し続ける人は、カッコいいし、年齢が高ければ高いほど、周りの人から手を貸してもらいやすくなるのではないだろうか。

自分の過去の栄光にとらわれすぎず、いつまでも初心者であり続ける老人に私はなりたいと思うのだ。



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