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【海のナンジャラホイ-42】海藻の国際シンポジウムの話 (4)

海藻の国際シンポジウムの話(4)

踊るカンファレンスディナー

講演の行われた4日の日程のうち、最後の講演日の前の日にカンファレンスディナーが開催されました。
今大会の参加者の約300名がホバートの南のサンディー湾に面したレスト・ポイントというホテルのタスマン・ルームという大宴会場に集まり、7-8人が一つのテーブルを囲む形で着席して夕食を楽しみました(写真1)。

写真1:カンファレンスディナーの様子(顔はボカしてあります)

開始時間が午後7時半で 食事は前菜から順にゆっくりと提供され、メインディッシュ・デザート・コーヒーまで出終わったのは午後10時半過ぎでした。お開きは午後11時だったので、随分とゆったりと時間の過ぎる宴会でした。
舞台ではロックバンドと女性ボーカルがその時々の雰囲気に合わせた演奏と歌を続けていたのですが、演奏はだんだん80年代のディスコミュージック中心にシフトしていって、やがて参加者たちが舞台下のフロアーに集まり始めて、男性も女性も老いも若きもみんなでディスコ・ダンスを踊り始めました。全体のたぶん半分以上の人々が参加していたみたいです。もちろん私も。海藻を忘れて、時を忘れて。国も忘れて、歳も忘れて。

再会を期して

今回の大会は国際海藻学会議の第24回大会でしたが、毎年開催されているわけではなくて、1952年にスコットランドのエジンバラで第1回大会が開催されて以来、いろいろな国の回り持ちで3年に1回開催されてきたのです(写真2参照)。

写真2:過去の大会の開催年と開催地

前回大会は2019年に韓国の済州島で開催されたので、本来なら2022年に開催されるべきだったのですが、コロナ蔓延の影響で今年の開催になったのです。次回の第25回大会は、3年ごとのサイクルを元に戻すために、2025年の5月にカナダのバンクーバーで開催されることになりました。
旧知の仲間たちとも今回新たに知り合った研究者たちとも、しばしのお別れです。これから2年の間にせっせと研究を進めて、世界中の研究者の耳目を集められるような面白い話を、きっと準備するぞと誓いながら、ホバートを発ったのでした。


○o。○o。 このブログを書いている人
青木優和(あおきまさかず)
東北大学農学部海洋生物科学コース所属。海に潜って調査を行う研究者。

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