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第二の人生

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加瀬正樹の第二の人生を集めました。
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2023年9月の記事一覧

第二の人生70

第二の人生70

キャンプ2日目は、テントやキャンプ道具を片付けて、車に載せて移動。

2時間ほどかけて、海沿いのオートキャンプ場に向かう。

途中、ショッピングモールがあったので、立ち寄ってプラプラしてみる。

アッ!…ダッ…ダメ!り…涼!

紗奈美が小声で、叫んで、うらめしい視線を涼に向ける。顔が赤くなっている。

涼は、ニヤニヤして、その恥ずかしいそうな紗奈美の表情を見るのが大好きだからなぁ…俺は(笑)

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第二の人生69

第二の人生69

陽が少し傾き出した午後4時頃から、2人は夕食の準備に取り掛かった。
缶ビールを開けて、乾杯して、ゆっくり飲みながら準備する。

肉や野菜を切って、串刺しにし、塩とコショウを振る。数本はBBQソースに漬け込む。
米を炊く。
トマト、キャベツ、ピーマン、玉ねぎ、にんじん、椎茸、ニンニク等、残った野菜を全て刻んで水を張った鍋に入れて、コンソメとホールトマトの缶詰を入れて、塩とコショウで味を整えてスープを

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第二の人生68

第二の人生68

ゴールデンウィーク。

涼と紗奈美は、軽バンにキャンプ道具などを積み込んで、出發した。

涼は、キャップを被って、白のロンTにモスグリーンのカーゴパンツにスニーカー。

紗奈美もキャップを被って、黄色のロンTにデニムのミニスカートにスニーカーだ。

紗奈美は、出発前からモジモジしていた。
涼は、その姿を楽しそうに眺めていた。
助手席に座ると、涼平に恨めしそうな視線を送って、触っちゃダメですからね❗

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第二の人生67

第二の人生67

紗奈美が、市役所の総務課秘書室に会計年度任用職員として勤務し始めて、約1ヶ月が過ぎようとしている。

涼の耳にも、秘書室にめちゃめちゃ美人の会計年度職員が入ったらしいと言う噂が入って来る。
そんな噂話しを聞いて、ひとり頬が緩むのを必死に堪えている。

紗奈美との関係を別に隠したいわけではない。
現に休日は2人で買い物に出かけたり、外食したり、いつどこで知り合いに会う可能性はあったし、現に昨年の秋、

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第二の人生66

第二の人生66

4月。

涼さんが勤務する市役所に会計年度任用職員として採用された。

配属先は、総務課の秘書室だ。
涼さんからは、ほぼワード、エクセルでの資料作成と、市長や副市長が遠方に出張する際の交通機関や宿泊先の予約など…あとは来客や電話での取次対応が主な業務とのこと。
勤務時間は、正規職員とは異なり、朝の9時から夕方16時まで。残業は無しとのことだった。
お給料は、手取りで10万円程度。それでも共済組合保

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第二の人生65

第二の人生65

3月の半ば、紗奈美が以前、勤めていた出版社時代の上司から電話がかかってきた。

久しぶり!丘野さん!と元上司の立花係長は、以前と変わらず元気な大声で挨拶してきた。
歳は、30代半ば。33歳の私より3歳ほど上だったはずだ。

ご無沙汰しております。
どうされたんですか?と聞き返す。

立花の話しによると、紗奈美が勤めていた会社では、システム会社から導入した経理システムを使っていたが、そのシステムだけ

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第二の人生64

第二の人生64

新築中のマイホームを紗奈美と一緒に見に来た。

海まで車で20分。
歩いて3分のところにコンビニとドラックストアがある。
電車の駅までは歩いて10分程度。
中心市街地までも歩けるば、15〜20分程度で行ける。
居酒屋で飲んで、酔い覚ましにゆっくり歩いて30分程度あれば帰れるだろう。
少し高台に位置するため、坂道が少しめんどくさいが、許容範囲だ。

外観も内装も全体的なイメージとしては、和風モダン。

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第二の人生63

第二の人生63

1月2日、俺と紗奈美は、女将さんや仲居さんに見送られて、宿を後にした。

宿を出る際には、とても感謝されたが、こちらこそ至福な時間を過ごさせていただき心から感謝の気持ちでいっぱいだった。
是非ともまた来させていただきますと言って車に乗り込んだ。

紗奈美は、こんなに穏やかでのんびりした年末年始は、初めてのことでした。
連れて来てくださって本当にありがとうございました…と紗奈美は、何度も感謝の言葉を

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第二の人生62

第二の人生62

元旦の夕食は、河豚づくしだった。
これも、涼が事前に注文、予約していたのだが、
ふぐ刺し、ふぐの唐揚げ、ふぐちり、ふぐ雑炊…たまらなく美味しかった。

紗奈美は、私、ふぐをこんな風に贅沢に食べるの、初めてかもしれません。

へぇ〜、実家や前の旦那さんの家で河豚を食べた涼しなかったの?

ハイ…実家では蟹が多かったですね。元夫の家では夫が、魚介類が苦手だったようで、魚類が食卓に出ることはありませんて

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第二の人生61

第二の人生61

元旦の朝。

2人は7時に起きて、元旦朝イチの露天風呂に入った。
朝の陽の光が、雪景色に反射してキラキラ光っている。
湯船から立ち昇る湯気が重なって、とても美しく輝いていた。

その湯船の中で、ゆっくりと静かに紗奈美は、涼の正面に向かって、涼の上に座って繋がったまま涼の唇に自分の唇を重ねた。
優しくゆっくりと舌を絡ませながら、この上ない幸せに満たされていた。

朝風呂から上がってまもなく仲居さんが

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第二の人生60

第二の人生60

涼が目を覚ますと、横で紗奈美が寄り添うよう横になって眠っていた。
時計は、午後4時を少し回ったところだ。

外に目を移すと、雪がチラチラと舞っている。

紗奈美を起こさないように起き上がってトイレで用を足した。
雪景色を見ながら、涼は一服して、寝ている紗奈美に目を戻す。このひとときもまた幸せな時間だと思う。

しばらくして紗奈美も目を覚ました。
寝起きの紗奈美にキスをする。
気持ちよくて、私も寝ち

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