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ライオンキングのエネルギー量は、今の僕には過剰摂取だったかも

家族に誘われて、劇団四季のライオンキングを見に行った。

劇団四季のミュージカルを見に行くのは2回目で、1回目は高校生の時の美女と野獣。当時初めて見たミュージカルは、綺麗で、迫力があって、歌に揺さぶられて、舞台装置に驚いて、、、その全てに圧倒されたことをよく覚えている。

最近は家でじーっとしていたので、気晴らしに見に行かないかくらいの感じで誘ってくれたんだと思う。自分としても、行かなくても何もしないだろうなと思ったので、付いていくことにした。

数年前と変わらず、劇団四季は、ミュージカルは凄かった。コロナの影響もあって観客は少なかったが、歌劇の迫力は変わらないし、感動する。素晴らしい内容だった。

前回は、見終わった後に「凄かったね」と周りと語り合いたくなるような、余韻に浸っていられる余裕があった。
しかし今回は、見終わった後にどっと疲労感が襲ってきた。ミュージカルは長いものだし、向こうが集中して演じればこっちも集中して見るから酸欠気味になるし、座りっぱなしだし、疲れる要因は色々考えられる。

でもなんか、もっと根本的なものがある気がした。

ミュージカルに何を求めるかというのは、歌、ダンス、ストーリーなどなど、人それぞれであると思う。だが、人々がミュージカルから得る一番のものとして共通しているのは、その迫力、言い換えればエネルギーじゃないだろうか。
圧倒的なエネルギー量がミュージカルにはある。それは演者や演出家が全身全霊で稽古し、本番に挑んでいるからこそ生まれる。そして観客はそれを肌で感じたがっていると、僕は思う。

たぶんだけど、最近じーっとしていて活動も無く、うつもあって固まり気味だった僕にとって、ミュージカルが激しすぎたんじゃないか。ライオンキングのエネルギーは過剰摂取だったんじゃないか。そんな気がする。

どっと疲労感が出てしばらく動けなかったし喋れなかった。とはいえライオンキングに感動したのは確かなのだ。

今度見るときは終わった後に周りと感想を語れる余裕があるように、万全の体調で行こう。ミュージカルの余韻に長く浸れてこそ、全身全霊で楽しめている良い観客だと思うから。

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