本当に通貨に価値はないのだろうか? ~システムの中でのみ作用する力~
システムは漢字で書くと系
節題の通りですが、システムは一応日本語の訳語もあり系というのが振られています。理系だと系という言葉のほうがよく使うので、わざわざシステムというのはちょっと気持ち悪い感じがします。
まあ、世間的にはシステムという方が通りがいいようなので、この記事ではシステムで通します。
システムとはネットの辞書サイトによると「複雑な要素から構成されながら一つの統一体を作っている」ものらしい。なんか一般的にはそうかもしれないけど、なんか難しい定義だなと思ってしまいます。特定のルールの決まった空間やものの集合くらいに思っておけばいいです。
いやまて、空間という言葉も難しい。別に物理的な空間やメタバースのみではなくて、集合と条件から公理的に構成されるとウィキに定義してあるような抽象空間も含みます。ちなみに、ビジュアル系とか真面目系とかの〇〇系の系って〇〇に合う集合を指すので、今話している系、つまりシステムと近い使い方ですね。
システムにはルールがあって
システムの中にいては、そのシステムのルールを基本的に守らなければならないです。
定義上ルールを守る集合がシステムなので、ルールを守らなければシステムとして破綻するというのもありますが、サッカーではフィールドでプレイヤーがルールを守るように、道路では交通ルールを守るように、システムの中にあればルールを守らなければならないようです。
ルールに従う時、システム内で働く機構や作用に力を感じれます。つまり、タイトルにも出した通貨がいい例です。
私たちは、多くのシステムの中にいます。例えば国、会社、経済。もっと基本的な物理法則などもあります。同時にいくつものシステムの中にいるので、今居るいづれかのシステムから逃れても、全てのシステムから逃れない限り、人はシステムの中に居続けます。
貨幣経済システムが安定しているところでは通貨は価値がある
ようやくタイトルの内容に入りますが、通貨に価値があるかないかは貨幣経済システムにあるかどうかで決まります。
2023年現在の日本では十分に円に価値があります。
一度戦争が起きて、経済システムが壊れれば、お金は役に立たなくなるかもしれません。しかし、現在の日本では価値をもちます。破いたりしないようにしましょう。
苫米地英人なまず変わるにはお札を破れみたいに言ってましたが、あれはそこまでしてようやくシステムに取り込まれていることやシステムを作った人のいいようになっていることが自覚できるでしょうということなので、意味が違います。
MMTは現状の日本をはじめとする先進国の国家体制や経済システムを前提として主張されているので、経済システムを変えようとかそういう時分には役に立たないのです。
あとがき
本当は以下の本の批判記事にしようと思っていたけど、別に変なことは書いてないようなので、IT屋らしくシステムという面から説明してみました。
システムの観点からはこの記事以上に詳しく書くと経済の専門書とかの方がいいので、詳しく知りたい方はそちらを読むことをおすすめします。
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