さむね

成長する人・しない人

はじめまして。ランク王COOの笠岡https://twitter.com/kasa_oka)と申します。

実はこうやって人前に文章を書くのは初めてで、メディアに出たのもこの記事(↓)以来です。

恐れながら、記事の中で当時の代表である金に、

笠岡の優秀さはピカイチで「言ったことをそこまで一発で完璧にできるのか」というくらいに優秀なんですよね。例えるなら、「バスケットボールでフリースローのシュートフォームを教えても、普通は1回では全然綺麗なフォームで打てないし、当然シュートも決まらない。ただ、笠岡の場合は1回教わったら完璧なフォームで一発でシュートを決められるようになる。そんな感覚です。それが言ったことだけではなく、考えることや意思決定のレベルでも即ほぼパーフェクトでできる」本当に天才だと思います。

と触れられているコイツです。

自分は大学1年生の8月末にCandleへインターンとしてジョイン、その約1年後に取締役へ就任し、M&Aを迎えました。インターンの同期には終活ねっとの岩崎や、ほけんROOMの谷川、Telescopeの山内などがいます!(山内と谷川とは、高校の同級生でもあります!)

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当時のオフィスの近くにあった河豚屋の河豚

みなさんご存知の通り、彼らも凄まじいので、決して僕だけということではないのですが、この時期のインターンは全員、手前味噌ながら成長速度が異常でした。

ただ、この吸収力というか、成長力というかは、先天的なものではなく、意外と意識するだけで変わるものだと思うので、今回はそれについて書きます!


この記事を読んで得られるもの

「圧倒的成長」や「本質」など、うさん臭い単語を本質的に理解できる。


結局は、抽象→具体→抽象のループ

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ここまで見て、「なんだよ!よくある話じゃん!薄っぺらいし閉じよ」って思った方、少し我慢して、もうちょっとだけご覧ください!!🙇


【ステップ1】 最初の抽象は、意味が分かってはならない

中学英語で最初に「現在完了」を習った時、意味わかりました?

多分、完璧にわかった人ってごく少数だと思います。僕はめちゃくちゃ気持ち悪かったです。結果・完了・継続・経験・「have + 過去分詞」!覚えなさい!!って言われますが、いやいや、I have beenってなんだ!!現在進行形とか過去形と何が違うの?って普通だったら、なりますよね。

そんな時、真面目な学生の皆さんはどうしましたか?
多分、「仕方ない。まずは覚えるしかない。」と腹をくくったはずです。

そうなんです。人間、今までと違う色眼鏡と出会った時は、今までの自分の色眼鏡が干渉して、訳が分からなくなるもの。これは勉強の話だけじゃありません。ビジネスにおいても、新しい考え方との遭遇は毎日あることではないでしょうか?

ところが、ビジネスの話になると、みんな自分の色眼鏡(物差し)で物事を考えようとします。別にそれで良い場合もあるのですが、特に成長途上のインターンなどは、守破離にならえば、絶対に物差し=考え方自体をアップデートしないと、曲線的な成長速度を描けません。

先の岩﨑や山内なども、ぱっと見で「たしかに深い」となるようなツイートをしていますが、彼らが世界をどのように見ていて、どんな過程を踏んだらこういったツイートが生まれるのか、という彼らの世界の見方までインストールしようと、現在完了同様、一筋縄ではいきません。

じゃあ結局どうすればいいのかと言うと、僕がやっていたことはシンプルで、上長からのフィードバックや上長の普段の発言ですら、その思考回路や世界の捉え方をコピーするために、一言一句違わず覚えること。そのための素直さを常に意識すること、です。ここ、滅茶苦茶大事です。

人間、大人になるにつれて、知らないことが減っていきます。そうなると、「あ〜あれね」とか「なるほどね」とか、自分の物差しで測ろうとしていまいます。大人は脳が硬い、などと言われますが、新しい概念を自分に導入しなくても生きるのに苦労しなくなるから、だと思います。
ソクラテスですら「無知の知」と言ったように、自分が無知であることを知るのは、非常に難しいのです。自戒も込めて。


【ステップ2】 具体に触れる

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↑笠岡の仕事風景。担当は新規事業。

上長からの全てを覚えたら、普段の業務をこなします。結局、これが一番楽しい。その中で、「あ、これは●●さんが言っていたことだ...!」という発見があります。そういう体験を積み重ねて、河原を散歩すると、突然自分の中に抽象的な体系が降ってきます(次の章!)。ちなみに、じっくりと机に伏して考えている時よりも、何気ない時間の方がアイディアって出るらしいです。

この話を部下にすると、「なるほどね〜わかる」っていう感じを出してきます。が、これがまさに「一番最初の抽象ができない病」なので、今そう感じた方の多くは気をつけてください。今までの自分の物差しで解釈しているだけで、実際はわかっていない可能性が十分にあります。僕のこのノートも、うちのインターンには気持ち悪いまま飲み込ませ、ちゃんと覚えてもらいます。

英語学習の時も同じだと思います。現在完了の定義を覚えて、文章に触れ合っていると、日本語という物差しで捉えていた(正確には、一括りに「過去」として認識していた)「結果・完了・継続・経験」という考え方から、「過去から現在に繋がっている矢印だ」という発見にいたり、頭の中が変わっていきます(次の章!)。ここで大事なのは、定義を覚えてから英文に触れる、ということです。そうでなければ、自分で点と点を繋ぐことになりますが、定義を最初に覚えた時に比べて格段にインプットが遅くなります。

結局、何も考えずに、表面的にはなぞっているふりをしてるのが一番楽で楽しいけど、真に実行できる人って結構少ないんです。(当時のインターン生は みんなできていました。)


【ステップ3】 抽象化:本質的になれる

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河原を歩いていると、「ああ、そうなのか」という瞬間が来ます。これを弊社では腹落ちと呼びます。

腹落ちをすると、本質的な人間になれます。これはどう言うことかと言うと、まず難しく伝えると、「今までは区別せず捉えていたものが、区別されるだけでなく、自分の捉え方の中で混在していたものが、自分の中に新しい軸が植え付けられて、軸と事象を切り離すことができる」ようになります。

例えば、時間の捉え方について。
今まで(日本語)は時間の流れを「過去」「現在」「未来」と捉えていました(というか、もはやそれらのラベリングと時間は、混沌とくっついていたはずです)。ところが、英語で「過去」「現在」「未来」に加え、「現在完了」「過去完了」「過去未来完了」とかに触れて、それらを腹落ちすると、この世に存在するのは「過去」「現在」「未来」ではなくて、「時間」という本質であり、その「時間」という混沌を、「時制」によりラベリングしていて、英語と日本語では捉え方=軸が違うんだなぁということがわかるはずです。

これが本質的になることだと思います!物事の上辺だけをとらえるのではなく、物事をあらゆる切り口から考え、捉えどころのない混沌に軸という秩序を与えることが本質的であることではないでしょうか。

僕が「抽象→具体→抽象」のループだと言ったのは、例えばスペイン語では過去の中にも点過去、線過去という時制があり、ざっくりしたイメージで説明すると記憶のエモさみたいな感じで時間を捉えています。一回認識したものですら、まだまだ区分可能性が残っている訳です。

そうやって、今まで自分の中で明瞭に区分できていなかった混沌を、言語・論理という物差しを獲得しながら多角的に秩序し、自分独自の考え方を積層することが、人生の意味の一つなのかもしれません。

とにかく、成長したいけど意味のわからない人は、まずこのノートを覚えて、書いてあることが本質的にわかった時、「Connecting Dotsできてる〜〜」と思ってください。

わかりづらかった人のために、もう一つ例を用意しています。
読み飛ばしていただいて大丈夫です。


「本質を捉える」とは、多面的な切り口で物事をメタ的に認知する=解像度を上げること。英語を例にとると、「see」「look」「watch」の違いは皆さんの知るところですが、元々日本人が区別しなかった「見る」という行為。二つの物差しで相対的に特徴を浮彫りにすることで、本質に一歩近づける。ところでseeには、「分かる」という意味もあります。つまり、英語では「見る」も「分かる」も全く同じ意味なのです。受け入れがたいようですが、私たちも、英語では全く別の意味のsee,look,watchを、全く区別せず「見る」と捉えているのと一緒です。世の中に存在するのは事象(chaos)だけで、私たちはそれを知覚するために、ラベリングしています(cosmos)。日本語では「見る」「分かる」とした事象を、英語ではsee,look,watchとラベリングしている。本質を捉えるとは、ラベルに依存しないその奥のchaosの実態をcosmosを通じて把握することです。cosmosには世界や社会という意味もあります。この世界はchaos(混沌)をcosmos(秩序化)してできた賜物。人々の営為たるビジネスもまた、秩序化された世界です。例には言語を出しましたが、ビジネスで本質を捉える時も全く同じ。多面的な切り口での要素分解などは、本質を捉えるために重要なやり方です。

まとめ

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人間、きもち悪いものを飲み込むのが一番苦手だから、多くの人はここに書いてあることをできません。これを見ても「自分には無理」とか「自分には向いてない」ってやっちゃう。「自分は暗記書く派」と同じです。

この「抽象→具体→抽象」の流れを繰り返すと、自分の中に本質的な、揺るぎない軸が植えられるはずです。その軸を通してより複雑な事象を明らかにすることや、新たな概念の理解の速度を加速させることが、破や離のフェーズであり、業界の大先輩の方々はこういった思考を積み重ねてきているのだと思います。

もちろん、全てを吸収することが必ずしも一番の成長への近道という訳ではなく、自分で吟味し続けることだとおっしゃる方もいると思います。自分に一番合う方法を選びとっていただければと思います。

〜完〜


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