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こどもの非認知能力を育てたい

2021年6月1日、息子が生まれました。
自分自身はなにも変わらないのに、その日を境に急に父親になってしまいました。
これはまずい。子育て本を読まなくては。

『私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む』
『伸びる子どもは〇〇がすごい』
『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つほめ方叱り方』の3冊を読みました。

必要なのは心の早期教育

共通して書かれていたこととして、幼少期は非認知能力を高めることに注力すべき、ということでした。心の早期教育という表現もされていました。

非認知能力とは、やり抜く力、自己コントロールや、自分自身の動機付け、他者を理解する力などなど、いわばコンピュータでいうところのOS的な部分。

これは、親が子供に愛情を注ぎ、精神的な基地をつくってあげることで、外の世界で挑戦を繰り返して鍛えられていく、というものみたいです。

ほめ方叱り方の本では、上記の前提を踏まえた、声かけの具体的な方法がまとめられていました。
「頭がいいね」ではなく、「コツコツ勉強できて、素晴らしいね」のように行動にフォーカスすべし、というようなポイントが印象に残っています。

褒めて伸ばすことへの捉え方

最近の若者とそれ以前の違い

2冊目には、旧来の日本式のしつけを再評価すべき、という内容が書かれていました。
褒めて伸ばし、困難を避ける教育が流行しているが、挫折から立ち直る強さこそ身に付けさせるべきで、厳しい言葉を伴ったしつけも必要である、という主張でした。

厳しいしつけを受けた今の中高年世代は、注意や叱責などにもへこたれず、また集団遊びの経験も多いので、叱責の言葉の背景にある意図などに目を向ける社会的スキルがあるため、最近の若者たちとは違うらしいです。

アメリカ流子育てとの違い

褒める子育ての源流であるアメリカとの比較も興味深かったです。
アメリカは実力主義社会である一方、日本はメンバーシップ型雇用、集団の調和が重んじられる社会です。

アメリカ流のありのままを認める、褒める子育ては、厳しい社会の中にあって効果があるとのことでした。また親への調査でも、日本よりも「親のいうことに従わせる」意識が高いとのこと。
日本では容易に切り捨てられないので、褒めて育てる部分だけ真似してしまうと叱責などのストレスに心が折れてしまう弊害があるとのことです。

自分はどうしようか

今回の読書で、自分の中に「子どもにとっての精神的な安全基地をつくらなくてはいけない」ということが深く刻まれました。
言葉でいうのは簡単だけど、これには「なにがあっても無条件に味方をしてあげる」ことが必要です。
先日、子ども夜中に長時間ぐずっただけで、イラッとしてしまいました。
"大人にとっての良い子"でなくても愛する、ということを肝に銘じて自分を見つめ直し続けたいです。

どこまで厳しく接するか関しては難しいところ。
"安いニッポン"以外で生きるための土台は作ってあげたいし、国内で生きていくにしても、メンバーシップ型の雇用が機能しない現状を考えると、社会構造のアメリカ化は進むのかなと思います。
なので、厳しさを取り除いたアメリカ"風"子育てではなく、褒めて伸ばしつつ、厳しさも教えつついきたいなと。
アメリカ流が100%正しいことはないと思うので、いいとこ取りが一番望ましいですよね。

最後に、今からできることは、自分自身の非認知能力を高める努力かな、と思いました。やり抜く、へこたれない、愚痴を言わないなどなど。理想のまま生きるのは難しくても理想を目指そう。

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