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【長編現代和風ファンタジー】神社の娘

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「俺も悪神倒しの仲間にいれてください!」 日本のどこにあるのか分からない不思議なとある村。 刺激のない平凡な日々を過ごしていた高校生の橘平は、雪の夜、森の近くで村の神社の跡取り…
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#書いてみた

【小説】神社の娘(第31話 物語と桜)

●第4章 物語と桜    今日は模型作りに興味のあるお嬢さんが来ると聞き、八神寛平は張り切…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第26話 唐揚げからカツカレーに変更ーバケモノ対策課、秋田犬退…

 今日は朝から妖物だらけである。  感知器課長は続々と感知してしまう妖物センサーに辟易し…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第19話 読めるメガネたち)

 古い本。史料というのか、古文書というのか。  橘平は祖父から渡された物を前にして、腕を…

坂東さしま
1か月前
1

【小説】神社の娘(第17話 距離感が分からないのはお互いさまです)

『妖物出たから。俺の感覚だとそんな強くなさそうだからさ、ひまちゃんでも大丈夫っしょ。パー…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第14話 不自由な居場所)

 野生動物対策課の会議で報告された話は、一宮家、つまりお伝え様の家でも話題になっており、…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第9話 橘平は模型を直し、葵はぐちゃぐちゃ悩む)

「わ~!!間に合ったー!!」  向日葵は桜と橘平を一緒に抱きしめ、半泣きで叫ぶ。 「だい…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第8話 向日葵と葵、バケモノを倒す)

 楽しいバイクの時間はあっという間だった。  森の南口、つまり森の入口付近に到着し、バイクを茂みに隠した。  周りに人がいないことをよく確認してから徒歩で森へ向かう。葵が先頭に立ち、桜もそれに続く。  二人から少し離れて、橘平と向日葵が歩いていた。  向日葵は橘平の肩に手を載せ、顔を覗き込みながらこっそりと話しかける。 「ねえ、きー坊」  派手な声とは打って変わって、静かで艶のある「大人」の女性の声だった。  普段からは想像できない彼女の意外な一面に、橘平はドキリとする。

【小説】神社の娘(第6話 桜、菊を語る)

 向日葵と葵が台所へ向かうと、桜は橘平に「昔話」を始めた。  桜には双子の兄がいた。名は…

坂東さしま
1か月前

【小説】神社の娘(第4話 橘平、吐きそうになる)

 橘平は土曜日の事で頭も心もいっぱいだった。  彼らに会うのが待ち遠しいのか、彼らの秘密…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第3話 橘平、夢のような出来事に空腹を忘れる)

 帰宅したのは朝5時くらいだった。橘平はぼーっとしたまま家に入り、ふらふらした足取りで自…

坂東さしま
1か月前