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ワンダー君は太陽

相手を知りたかったら
よく見ること

見終わって色んなことが思い出されていた

美容師時代の

とある母娘のことが一番に思い出された

娘には弟がいた

中学の時に嚢腫湯が見付かった

入退院を繰り返した

一時は回復に向かっていたのだが

高校卒業を待たずに

他界した

私はご本人にお会いしたことはなかったけれど
亡くなったと聞いてお参りさせて頂いた

娘がお客様だったので
ずっと話を聞いていた

姉としての彼女

娘としての彼女

子供としての彼女

この映画のヴィアと重なった

両親の気持ちはすべて弟に向いていた

娘は仕方ないと自分に言い聞かせていた

弟が亡くなったとき彼女は高校を卒業していた

福祉関係の学校に行くために
実家を離れていた

彼女は密かに期待していた

これからは私を見てくれる

子供に先立たれた親を何人もみてきている

彼女の期待は裏切られた

裏切られたと言うと語弊があるか………

両親も精一杯乗り越えようとしていた

娘も乗り越えようとしていた

ある日母親から聞いた話が脳裏を過った

「この間娘がね、なんか変だったの。それでね新潟まで軽自動車で行って来たのよ」

娘の変化に漸く気付けた母

今まで心の奥底に仕舞い込んでいた感情を
ぶつけられる機会を掴んだ娘

映画の本質とは少し外れてしまったけれど
もう20年以上前を思い出した

太陽

誰の周りでも
必ず太陽はいる

そして貴方が

太陽

でもあるのだ

たった一人の

太陽

であってもいいと思う

これからの時代

誰しもが

太陽

になれるのだ

特別なことが出来なくてもいい

誰かと比べて勝る必要もない

貴方の笑顔が

尊い

太陽になる

もし何かに躓いても大丈夫

誰かに振り向いて貰えないと

嘆く必要もない

唯一無二の

太陽に

誰でもなれるから

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