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皆既月食と天王星食と暦の制定

2022年11月8日の夜、皆既月食と
月が天王星を隠す天王星食が同時の日。
もうあちこちで、耳にしていると思いますが
今日はそのお話と暦についてです。

よかったらおつきあいください。

皆既月食と天王星食

2022年11月8日 20時02分 牡牛座16度での満月
そして皆既食は19時17分から20時42分まで。

時間的には18時9分に満月が地球の影(本影)に入って
月が欠け始めます。部分食の開始です。

ただ東西に長い日本なので
西日本ではまだ関東よりは薄明るいと思います。
月も低い位置にでるようですから
特に西日本の方は、見晴らしがよい所が見やすいでしょうと
天文台が教えてくれていました。

満月は東の空に、
そして段々地球の影の暗い部分がひろがって
部分食がはじまるのですが、
だいたい1時間10分後の19時17分に
月全体が地球の影に入り、皆既食の状態になるそうです。

皆既月食の時は満月が赤っぽくなるので
これが見どころなのかもしれません。

トロートン天体望遠鏡

ちなみに私事ですが
食は太陽も月も見ない派です。
部屋の中から「今頃、色も変わっているのかな」と思って
じっとしてます。

食の細かい時間は、ニュースなどの発表をみていただいても
解ると思いますので、こちらでは省略します。

音声配信はこちらから聞いてください

歴史的にレアな天文現象

そして今回いろいろ騒がれているのは
同時に天王星食が起こるからです。
ただ天王星食自体は珍しいものではありません。
近い所では10月12日にもありました。
これは惑星である天王星が月に隠される形ですが
月食と一緒に、と言う所が珍しいという話です。

次回月の食と一緒の時を探すと
2106年の部分月食の時だそうです。
皆既月食の時はというと、
天王星だけでなく他の惑星を含めて考えても
2235年が次の機会だそうです。

更に今回は442年ぶりとか言われてます。
ということは2023年から442年ひいて
1581年織田信長の時代、安土桃山時代です。

過去生の自分や未来生の自分が観たとしたら

でも過去生があったなら、
この時代にも生きていて、
「今度442年先にしか見られないって」なんて
話していたかもしれないと思うと面白いですよね。

ついでに次回の2235年も、今回のことを覚えていないだけで
全く初めての気持ちで見ることになったりして。

このような何百年ぶりのなんたらなどと聞くと、
いつもそんなことを思ってしまいます。

太鼓時計

そしてこの1581年ざっくりと16世紀ということになります
この時に、ヨーロッパではローマ教皇グレゴリウス13世が
ユリウス暦を改良して、
新暦となるグレゴリオ暦を制定するという出来事があったそうです。

日本の暦が変わった明治時代

そして実は、日本が今までの月がベースの
太陰太陽暦からこのグレゴリオ暦(太陽暦)、
つまりは今と同じ、世界と同じ暦に替えますよと発表したのが
明治5(1873)年の11月9日だそうです。
この日に布告、布達お達しを出したそうです。

その後、12月3日を明治6年1月1日に変更して
あたらしい暦をスタートしたというので
この11月9日は旧暦なんでしょうけど
今日が11月7日なので近いなあと
ちょっと嬉しくなりまして。

そしてこれはごく最近知ったことでして、
というのも、先週末に
上野の国立科学博物館に参りました時に覚えたのです。

国立科学博物館

博物館では昔の星読みの人たちの道具や暦
時をはかる道具とか、沢山の地球を創っている石や
宇宙から飛んできた隕石などをみて
わくわくの時間でした。

江戸時代後期の渾天儀

そしてその中に、
この暦の変更のこともかいてありました。
ついでに、書いてあったことを記しておきますと
11月9日から12月3日と、
なぜ、こんなに発表からすぐに新暦にしたか。

実は明治6年は太陰暦ではうるう年で、
その時は月が13カ月になる年なんだそうです。
そして明治政府はかなり財政難だったため
通常通りの12カ月の年と同じにしておくと
公務員の給与がひと月分減る、
だからいそいでかえたとも言われているそうです。

でもその時代に生きたみなさんは、新しい暦に
慣れるまで大変だったかもしれませんね。

先人たちの努力の上に今があって
例えば次回数百年後の同じ天文現象の時に
今の時代の私たちのこと
どう話されているのかなあとか
そんなことばっかり思います。

しびれたコピー

ということで今日は皆既月食のお話でした。
そうそして2022年11月7日は立冬です。
72候ではつばきはじめて開くです。

8日の夜、月食を外でご覧になる方は
暖かくしてご覧くださいね。

それではまた次回

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