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映画を作る時の「怒り」という感情について(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

「そういう作品は、作っても意味がないんだよねー」

「よくあるよね、そういうの」


過去に僕が言われた“批評”です。


「そういうのは、僕は作りたいとは思わない」

これも面と向かって言われました。笑


こんなことを言われると、カチンときますよね。
そして、反論の一つもしたくなるわけです。


出来上がった作品について言われることもありますが、
さあこれから作ろう、という時にスタッフから言われることもあります。

監督は俺なんだから、いいからやれ!と言いたくなります。


今回は、映画を作る時の監督の感情、
特に「怒り」についてお話ししたいと思います。

さて、どんな時にこの「怒り」が出てくるか。

◎自分の作品についての批判を言われた時。

◎映画のスタッフたちが、言うことを聞かない時。

意見してくる時。言い返してくる時。

「うるさい!」と言いたくなります。
こちらが反論しても、さらに言い返してきます。

そうすると、だんだん雰囲気が悪くなっていくわけです。

◎スタッフ個人について、忘れ物をした時。言い訳をした時。
寝坊をした時。思うように仕事をやってくれない時。

叱りたくなります。
文句を言いたくなります。

でも人手が足らないから、「もう来るな!」って言えない。

もちろんまだ他にもありますが、映画が作れなくなっていく理由の多くは、実はこんなことが原因だったりします。

つまり、
「怒り」との付き合い方次第で、
映画ができるかできないか、が変わってくるのです。


僕は20歳で映画を作り始めて最初の3年間くらいはずっと一人ぼっちだったので(苦笑)、あまり自分の感情を意識したことはありませんでした。

しかしその後、どんどん人が集まるようになってきた。

それから数年間、完全に「怒り」だらけの監督になっていったのです。


ずっと一人で好き勝手にやってきた弊害もあって、とにかく人が思うように動かなくて、いつもいつも、イライライライライライライライライライライライラ・・・してました。

何度も喧嘩して、言い争いして、何回かチームが崩壊した結果、

僕が学んだのは「怒りをコントロールする」必要性でした。


怒りからは、何も生まれません。

誰も幸せになりません。

何より、いい作品になりません。


僕はビジネスでも映画でも、ずっと「怒りを捨てる」努力をしています。

つい怒ってしまう人は、怒りを表現する前に一呼吸置く。

そして、「怒りは何も生み出さない」と、呪文のように唱える。


繰り返します。

「怒り」の感情は、映画作りに何もプラスに作用しません。
無駄どころか、マイナス以外の何物でもありません。

抑えましょう。

だって、相手をへこませるのが目的じゃありませんからね。
あなたの目的は、人を協力して作品を完成させることですからね。

※カルフにいただくお問い合わせの中でも、自分の感情をどうすればいいのか分からなくなった人からの相談は少なくありません。

この辺の話は、とても大事ですがケースバイケースであることも多いのも事実です。
お悩みがあったらinfo@karufu.netまでお気軽にご相談ください。


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