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登場人物の名付け親になる

脚本を書くとき。

ストーリーをどうするか、起承転結をどうするか、いろいろ考えるのは当たり前ですよね。

そんな中、意外な所で思考が中断され、決めざるを得ないことがあります。

今回のタイトルに書きましたが、他でもない、登場人物たち“すべて”の名前です。

登場人物が2人だけのラブストーリーなら、その2人がどんな名前か、は重要です。

さらに、ニックネームまで考えなければいけません。


推理ものを作るとします。

悪役が「悪垣嫌三(わるがきけんぞう)」、

刑事が「性格正義(せいかくまさよし)」…

まさかそんな、ネタばれな名前は避けるでしょう。


犯人は、無難で普通な名前を考えないといけません。

主人公達が7人いる青春もの。

みんなバラバラの名前で、かつ覚えやすいものを考える。

これ、結構大変ですよ。


みなさん、どうやって名前を考えているか。

いろんな監督さんやライターさんに聞くんですが、

やはり、知り合いや友人の名字や名前を組み合わせてること、多いみたいです。

でも、経験の長いあるライターさんは言いました。

「長くやってると、たいていの知り合いの名前は使い尽くしちゃうよ…」


その昔、僕が使ったズルい方法があります。

それは、役者さんの名前を全員そのまま使う、という荒技です。

オススメしません。苦笑


こればっかりはね、皆さん、悩んで下さい。


一つ、僕の過去の失敗例をお伝えします。

ある作品の主人公の名字が『久喜(くき)』でした。

この名前、ちょっと気に入ってたんですが、撮影が始まってからしまった!と思いました。

他の役者が主人公を呼ぶ時、「クキ君」としゃべります。

みなさん、口に出してみて下さい。

何とも言いにくい。


シナリオを書く時は、名前を“視覚的に”認識します。

でも映画は、名前を“耳で”認識するんですよね。


どうでもいいですが、僕は「ユミ」という名前が好きでして、自分が書く脚本のヒロインはこれまですべて、「ユミ」が入っています。

ユミ、ユミコ、アユミ…といった具合に。

さては初恋の人か何かだな、とよく言われますが、残念ながら関係ありません。笑

単純に音の響きが好きなんですね。

年代問わず、性格問わず使える名前ですし、何より、ヒロインの名前で悩むことがないんです。


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