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撮影当日は、スタッフの2割が病気になる(初心者の映画制作講座)

いよいよ週末が撮影!なんていうある日。
あなたは考えます。

役者もスタッフも揃いました。

機材も準備ができました。

撮影スケジュールもしっかり考えて立ててます。

みんなへの連絡も済んでいるし、シナリオの演出内容もぬかりはありません。

これで、もう他に準備することはないな、と。

他に思いつくことがなければ、きっと準備は万端でしょう。

すべてがうまく行けば、ね。


天候や現場の状態など、自分ではどうしようもないことは除いて、今回は、「準備の基準」について書きたいと思います。

必要な項目が揃っているか。
これを基準にすると、必要なことだけを準備することになります。

“必要な分、ちょうどだけ”準備してしまいがちです。


●僕は撮影の時、「ずいぶんと悪い状況」を想定して準備を行います。

具体的には、

『当日、スタッフの2割が病気になる』

『撮影中にバッテリーが壊れる』

『誰かがケーブルを無くす』

『電車が遅れる』

『役者が衣装を忘れる』

・・・

ひと、もの、お金、気持ちなど、それぞれの事柄について、

3割くらい悪い状況に陥ってしまったらどうするか、を考えて準備を行うんです。


上に書いた悪い状況になったらどうするか、
という視点で自分の段取りを考えてみて下さい。

やることがまだまだあることに気付きませんか?

あんまりスタッフみんなが、パツパツになるような役割分担になってませんか?

バッテリーがあるからいい、ではなく、予備は用意できませんか?

ケーブルの替えはありますか?

撮影開始をもっと早めに組めませんか?

前日までに持ち物リストを再度確認した方がよくないですか?

・・・

え?もっと最悪のことだってあるって?


当日、誰も、来ない。

・・・それって、準備不足じゃなくて、別の理由では???


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