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親切さは伝播する 【バイブル】 Think CIVILITY - 礼儀正しさこそ最強の生存戦略である

こんにちは、かろやかです。

みなさんの中には、新年度がはじまり新しいチームでの業務がスタートした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特にリモートワークを続けてらっしゃる方にとっては、こういった新チームでの関係づくりやコミュニケーションに時間や労力がかかりますよね。

本日は、そういったコミュニケーションコストがかかる今だからこそオススメしたい一冊「Think CIVILITY『礼儀正しさ』こそ最強の生存戦略である」をご紹介したいと思います。

私がチームづくりや社内コミュニケーションで、最も参考にさせてもらっている本のひとつです。


どんな人向け

・社内で無礼な振る舞いをされて困っている方
・わかってはいるが、つい礼節を欠いた態度をとってしまう方

本日の要点

・親切にすることは組織を助け、結果的に自らを楽にする
・反対に無礼に振る舞うことは、組織を疲弊させ、結果的に自分の成果を下げることにつながる


作者はなぜこの本を書いたのか

作者のクリスティーン・ポラスさんは、ジョージタウン大学マクドノー・スクール・オブ・ビジネスの准教授としても活躍されています。

これまで、GoogleやPixerといった世界有数の企業や、国際連合や米労働省などで「活気ある職場づくり」を主なテーマとして講演・コンサルティングを行ってきました。

彼女自身も過去職場で無礼な態度をとられた経験をもっているのですが、活動やこの著書の執筆の原体験となって書かれているのは、彼女のお父さんのエピソードと感じました。

とても尊敬すべきお父さんで、何の非の打ちどころもなかったそうですが、どうやら長年に渡って、会社の上司にとてもひどい態度をとられ続けていたそうです。彼女のお父さんがどれだけ努力をして会社に貢献しても、その態度は変わらなかったそうです。

それでも家では仕事の不満なども全く見せず、家族のために勤め上げた結果、体調を崩し早くにこの世を去ってしまったとのことです。

こういった悲しい出来事がおこらないように、無礼な態度による職場への影響を可視化し、改善することで職場自体がひいては業績自体が成長していくための取り組みをされていっているとのことです。


なぜこの本を読んだのか(明るくお読みくださいw)

数年前ですが、社内で周囲に対してとても無礼な振る舞いをする人と仕事をすることがありました。

具体的には、メンバーへのコミュニケーションがとても雑で、自分のやりたいことだけを散々要望するものの、やってもらったことにお礼がなく、ほかのメンバーからのお願い事はほとんど答えない、といったようすでした。

また、行動原理として、成果として数字で見せられないこと以外には興味を持たず、その他のトピックのコミュニケーションは非効率 / 無駄だと捉えているような態度をとっていました

その影響として、周囲のメンバーは不満がつのり、その人に対して協力的にならなくなっていった。その人はさらに協力の要請を強くし、「なぜやらないのか」という強制的な態度は、結果的に組織全体のコンディションを悪化させていきました。

私もその人に対して、お願い事をされないようになるべく避けたり、協力をしてくれないことはわかっていたため、最小限の情報伝達だけにするような態度をとってしまっていました。それを続けているうちに、自分もその態度につられて攻撃的、反応的になってしまっていたのです。


そんなある時に、この本が書店で平積みされているのを見てから、ハッと気づきました。

当たり前だけど、礼儀正しさって大切だよね
数字に現れないから無礼に振る舞って良いなんてやっぱりおかしい

そういう本音を言語化してくれたようにその時感じて、吸い込まれるように手に取って読むことになりました。


この本で参考にしたところ

書籍の中で、作者が実施した調査によれば、職場内の誰かから無礼な態度を取られている人には、以下のような悪影響が見られるそうです。

・48%の人が、仕事にかける労力を意図的に減らしている
・38%の人が、仕事の質を意図的に下げている
・80%の人が、無礼な態度を気に病んでしまい、そのせいで仕事に使うべき時間を奪われている
・66%の人が、自分の業績は低下していると答えている
・約10%の人が、他人の無礼な態度が原因で転職したことがある

こういったことから、無礼さは、個人・組織のパフォーマンスを押し下げる元凶の1つと提言しています。


この本を読んで、変わったこと

この本を読んでから、自分から態度や行動を変えることを学びました。

・自分はその人からどうされようとも、自分からその人に対しての振る舞いはフラットなものにしていった
・その人の行動が周囲に影響を与えることで、合理的に見ても結局損をしていることを、その人に伝えることができた
・その人の無礼な振る舞いは少なくなった。プラスにはならなかったが、マイナスをゼロにすることができた

また本書で記載されている、無礼な人から身を守る方法がとても参考になり、下記を習慣にしています

・仕事以外で成長させてくれるものを見つける
・運動・睡眠・栄養をとること・瞑想をおこなう
・社外の活動で成功を目指す(内なる成功を目指す)

これは今も習慣として心がけています。


最後に

人間なので、自分がいっぱいいっぱいの時には、周りが見えなくなりついキツく当たってしまうこともあります。

ただそんな時に、このような「礼儀正しさによる知識」を備えていることは、理性的に振る舞える大きな足場になったと思っています。

もしご興味をもっていただけたら、ぜひ本書も手に取っていただけると幸いです。

参考

作者のクリスティーン・ポラスさんのTED動画です。職場の改善とパフォーマンスについて解説してくれています。
(英語ですが、日本語字幕可です)

本書のマンガ版もリリースしておりますので、こちらもお好みであわせてご確認ください。

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