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挫折、大いに結構!

”若い頃の苦労は買ってでもしろ”と昔の人はよく言ったもので。だけど、特に我が子となると、できるだけ予想のつくような苦労や挫折はさせたくない、と思うのが親心というもの。

挫折は、”うまくいくかどうかわからないけどやってみよう!”と思って、うまくいかなくてすることもあれば、全く予想だにもしなかった”挫折”に襲われることもある。予想できる挫折と、予想のできない挫折。

かくいう私も 高校時代は激しい挫折だった。あの泥沼からどうやって 抜け出したのか。何か解決策があったわけでもなく、ただ時間が過ぎて、大学で一人暮らしを始めるようになって、その状態を脱したように思う。あの時、それまでなんの問題もなく、順調な道を歩んで、自慢の娘だった私が、全く勉強をしなくなり、その理由もわからないまま、両親は不安な思いを持ちながら、ただただ見守ってくれていた。

かなりの忍耐だったと思う。自分に同じことができたかというと、全くその自信はない。”ただただ見守ってくれていた”からこそ、自力で、その状態を脱することができたように思う。環境の変化というのも手伝って。一番楽しいはずであろう高校生活は、自分との葛藤の日々で、楽しい思い出なんてほとんどない。葛藤するばかりで、何一つ行動ができていなかった。だからこそ、我が子たちには、「やろうと思ったことはとにかくやってみる。それでうまくいかなくても、それから学べば、失敗ではなく、学びになるから。一番いけないのは、やらずに諦めること。」そう言って、育ててきた。

我が子達を見ていて思うのは、早いうちにひどい挫折を味わった子ほど、大人になって、気持ちの切り替えや、人への接し方のコントロールをうまくできているように思うし、”うまくいかないことがあるのが当たり前”というのを おそらく身を以てわかっているから 何かあった時への耐性が強いということ。

逆に、挫折なく、スムーズに来るとーもちろん、それは本人の努力の成果だけれどー、学生のあいだは、”学生”ということで どこかしら社会から守られているけれど、学生でなくなった時、つまり、社会に出た時、ストレスへの耐性が低い、そんなように思う。

挫折のない人生なんてないのだから、いつかどこかで、挫折したときの、その乗り越え方を学ぶときがくる。それが早いか遅いかの違いだけ。

だけど、”若い頃の苦労は買ってでもしろ”と言われる通り、10代で挫折している方が、社会人になってからより その後が少し生きやすいようにも思う。もっとも私は 不器用なので、10代で挫折していても、気持ちの切り替えが一向に上手くならなかったけれど。でも、10代の経験で「苦しいことから逃げない。やろうと思ったことはやってみる。」ーこの姿勢だけは身についたように思う。

親として、子供が挫折して 苦しむ姿を見るのは辛い。時に、親からしても、なんで?と原因がわからないようなこともある。だけど、これだけ長く生きてくると

「今うまくいかないことには 必ず意味がある。こっちではない、という意味かもしれない。あのときがあったから、今の自分がこうある、と、自分で腑に落ちるときが必ずあるから。人生に、偶然はないから。全てが必然。それは後からわかること。」

そう我が子には話している。若い頃は、「そんなこと、慰めにしか過ぎないよ。なんと言われても、目の前の現実はこうなんだから。」とそんな言葉には 腹立たしさすら覚えて聞いていた。だけど、そうじゃないんだ、というのが 今だからわかる。

自分が思い描いた道が自分にベストではないことだってあるだろう。ただ、”イマココ”に力を注いで生きていたら、行くべきところへ導かれて行く、そんな風に感じている。

強烈なパラダイムシフトの起こっている今の世界。それだけの大転換がこれからさらに起こるのか予想もつかない。私は、もう若くないので、その波に柔軟に乗っていけるだろうか、と不安になるが、まだまだ10代、20代の我が子たちには、 その波にうまく乗って、 自分が納得できる人生を 送って欲しいと願う。

年明けに上海の戻る予定にしていたのに、COVID-19の再拡大のために、ビザ発給停止となり またいつ戻れるか?の状態に突如として逆戻りになってしまった。色々と、戻るまでの計画を進めていたので、 またもや頭真っ白。

この一年、何度このresetを余儀なくされてきたことか。もはや、数ヶ月先のことも考えられない脳内環境(笑)人間の頭も、PCのように簡単にresetできたらどんなに楽だろう、と思う今日この頃。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

Have a nice weekend♬

#挑戦している君へ

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