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入国制限緩和、両方の立場から感じること

10月1日から外国人の入国制限緩和になりましたね。私は、日本人として外国人を受け入れる立場と、外国人として駐在地に入国する立場、両方にあるので、そのニュースを聞くと複雑な感じを持ちます。

日本に住む立場からこれを見ると

仕事で行き来する人たちにとって、これは本当に嬉しいニュース。あるいは、日本に生活の拠点があるのに、戻れなくなっていた人にとっては朗報。しかし、先日も成田と羽田で10人を超える入国者の感染、というのを聞いたり、そもそも緩和以前の状態の時ですら検疫体制が限界、と言われていたのだから、そのあたりの体制はどうなっているのだろう、とか心配になります。実際、春先の検疫の状態は、ソーシャルディスタンスを取ることなしに何時間もの長時間並んだ挙句に、空港で夜を明かして検査結果を待つ、というような状態もあったわけですから。このような安全体制を整えたらから安心だ、という情報を伝えてほしい、と思います。

外国に入国する外国人の立場から見ると

滞在国も鎖国政策を解き、日本が緩和の対象としているような人たちの入国を許可しています。自分の生活拠点に戻れるのは それは嬉しいことです。家族で一緒に暮らせるのですから。しかし、一言に緩和といっても、入国するための条件や入国後に要請させれる隔離措置のあり方も 状況に応じて刻々と変わっているのが現状です。我が家の場合、だいぶ緩和されたと言っても、フライトが著しい減便になり、フライト代も通常の6倍!?ほどに膨れ上がっている状態で、出国前のPCR,入国後のPCR,そしてそのあとの完全2週間隔離の徹底したあり方を聞くと、またいつ感染拡大をするかもわからない中、これだけの縛りの中で再入国をすることには かなり覚悟が必要です。

外国から日本へ入国する立場から見ると

私の帰国した1月末は、特に何も要請がなく、自粛だけでしたが、アメリカから息子が帰国した4月には、それはもう大変なことになっていました。成田空港には検査待ちの人たちのためのダンボールのベットが並んでいた頃です。そもそも、いつ帰国するのか、というのも非常に迷いました。どんどん減便になって行く中、”来月もうフライトがないのではないか?”とさえ思える状態。空港までの移動、機内、そして検疫を終えて空港から出るまで、と幾つもの心配な場面を通過しなければなりませんでした。空港からも迎えにきてくれる人がいなければ、公共機関は使えませんし、ホテル待機も自己負担。一つ一つをどうするか考えていかねばなりませんでした。フライトは東京にしかつかなくなっていたので、東京で2週間の待機後に、非常事態宣言の出ている中さらに新幹線で移動するしかなく。2週間の待機期間中は、毎日最寄りの機関からの健康確認連絡が入ったようです。自宅に戻るまでに2週間あまりかかるという事態でした。

つまり、海外から母国へ戻る場合も、簡単ではなく、帰国を決めてから自宅に着くまでには非常に長い時間と精神的不安がつきまとうことになります。

今後は

国ごとに、再入国時の要請されることが違います。国によっては再ロックダウンをしているところもあります。入国時、そしてその後2週間の徹底した検疫、隔離、というのが理想ですが、日本の場合、あくまで”待機”なので難しいところです。

”移動”することをずっと止めているわけにも行きません。国内でも、大切な人に会いに行けない、という状況がなくなるよう(私も実家は田舎なので、今は帰ってこないように、と言われています。)、PCRをもっと安く受けれる体制を早急に進めてほしいと思います。ワクチンができるまでは、検査と隔離待機で 感染拡大を阻止していく他ないように思います。

入国する側、出国する側、どちらにしても当分大変な状況が続くのは変わりないと思います。その都度状況を見ながら判断をしていくことになるでしょう。

今日という日を大切に♫

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