どうあるのがいい親なのか
我が家は2男2女です。末っ子が来年大学入学なので 子育てはほぼ終わりです。だから、”子育てはこうあるべき”という話は今更感を感じるのですが、主人と話していて 感じたことがあるので 書きたいと思います。
新しく日本から赴任してきた部下は、長女と同い年。先日彼と一緒にゆっくり食事をして、初めて色々話したそうです。
彼は旧帝大を出たとても優秀な人。だから20代で海外赴任!
ご家庭のポリシーが、大学は自分で行け=学費や生活費は自分でどうにかしろ、
というもので、彼はバイトや奨学金でそれを自分で全部まかなって、社会人として働いている今、結構な額の奨学金を返済中、ということ。
当然、すごくしっかりしているし、仕事もできる、とのこと。素晴らしいですよね!
「それに引き換え、うちの子供達ときたら、私学に行くわ、はたまたアメリカの大学に行くわ、ほんま今度いうたらなあかんわ。言うても、響かないか...」
と主人。その言葉に私は違和感を覚えました。そして
「いや、周りにそういう友達を見てきてるから、わかってると思うよ。だからと言って、じゃあ、そんな風にできた?絶対国公立じゃないと、って言った?」と私。
「いや、できない,,,」と主人。
「奨学金自分でもらって返せと言われたの?」
「言われてない。」
自分たちが親から求められなかったことを、自分の子供に求めるのか?もっというと、”育てられたようにしか育てられない”、そんな言葉が浮かんできました。
ある意味、「大学は自分の力でいけ」というのはかなりの勇気がいると思います。だって、本人に、そこまで大変な思いをしても、大学に行って学びたい、という強い思いがないと、「じゃあ、いかんとくわ。」となる。
そうなると、今の日本社会のあり方をどっぷり見てきている私たちは、「じゃ、そうすれば」とも 多分言えない...
社会に出たときから、借金を背負っている状態はどうしても回避してやりたい、だから学費や生活費は出すけれど、その分、結婚資金やその後のことは自分でちゃんとやるように、というのが我が家のスタンス。
自分の力で大学へ行き、そして働きながら奨学金を返している彼と 我が子たちを比べるのがそもそもナンセンスというもの。
だけど、そんな風に、突き放すことはできなかったし、でも、会社を辞めることなく、そして「お金ないから貸して」などということなく自立してやってくれているなら それでいい、と私は思っています。
”どうあるのがいい親なのか”
主人の話を聞いて、ちょっと考えた夜でした。
さて今年も一年が終わります。どなたにとっても異例の一年となったと思います。その分、気づきや学びも多かったと思います。
全て必要な体験であったと捉え、それを活かしていける新たな一年にしたいですね。
どうか良いお年をお迎えください。そして来年もよろしくお願いいたします💫
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