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不幸のすべて・第四十五話「自分の居場所」

 前回は、

——そして、自分の居場所を作ることが、地の利を理解し自然にそった形で行使することにつながりますが。

 で終わりました。ところで、あなたには自分の居場所がありますか?
 自分の居場所とは、

——とても居心地の良く、そして歓迎されているところ。

 のことです。
 それはあるいはあなたがいつも眠る場所かも知れません。また、あるいはご飯を食べる時かも知れません。
 ここで必要なのは、

——あなたが日々の暮らしの中で何を食べるのか、どこで寝るのか、そして誰と付き合うのか。

 です。
 あなたの居場所にはそれが必要です。
 たとえば食費を惜しんで体に悪い物ばかり食べる人がいます。こう言う人は何かを食べたことで満足しその先のことを考えません。それは、未来をイメージすることが出来ないからです。そう言う人は、自分の未来に夢や希望を持てない傾向があります。何かを食べればそれで良い訳ではないのです。
 この『不幸のすべて』の第一話に、

——海のさち、山の幸、つまり海と山から得られる食べ物が幸福を意味します。

 と書きました。

——とりあえず、何でも良いから食べる。

 と考えたり、

——食費を安くあげるために悪い食べ物を買う行為。

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