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物語Addict

活字が好きなんだと思っていた。
幼少期より本を読むのが好きだった。
クラスメートたちが外に遊びに行っても本を読んでいるような子供だった。
授業中も本を読んでいた。
全ての課題を早く終わらせ本を読む時間を確保した。
図書館に連れて行ってもらえる時間が好きだった。
読書タイムが好きだった。
誰も本の虫と言って私を嘲ることはなく、何読んでるの?面白そう、貸してと言って共有してくれたり、これ面白いよと教えてくれるような素晴らしい、心優しいクラスメート達ばかりだった。
中学になっても本を読んだ。
読書好きの友達が増えた。
分野の違う本を読む。
本の話をするのが楽しい。

活字が好きなんだと、そう思っていた。
高校生くらいから、本も好きで洋画も好きな人たちと出会った。
洋画も好きになった。
今までも好きだったが比にならないくらい洋画を見るようになった。

舞台はずっと好きだった。
1番の好きは本だけれど、洋画も舞台も好きだった。

論文を書いている時である。
研究する時、結果が出た時、提出できた時、どれも嬉しいが1番感動する、1番楽しい瞬間は論文の構成、すなわちストーリーを練るあの一瞬だった。

ずっと活字が好きなんだと思っていた。
違う、物語が好きなのだ。
自己啓発本やその類はあまり読まない。
ファンタジーでもSFでも、ドキュメンタリーでもなんでも良い、その中に誰かの、架空の、あるいはリアルのストーリーがあれば私は満足する。
物語が大好きなのだ。

物語Addict。エッセイも、舞台も、洋画も、本も。
もちろんキャラや俳優が好きな時もあるけれども。
なにが1番好きって物語。
物語中毒。
物語を感じる瞬間、物語の構成を読み解く瞬間、自分で物語を考える時間、それが大好き。

私は物語中毒。

舞台も洋画も小説も、演出やカメラワーク、文体は二の次三の次、私にとっての至高は物語。

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