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旅する手紙

今日もいつの間にかもう22:40。今からnoteを真面目に書き始めたら、日付をまたぐ前に寝られるかどうか怪しい。今週は遅くても23時までに寝ようと決めているので、今日も簡潔に。

一昨日くらいから、日本にいる家族や友人から「手紙受け取ったよ、ありがとう」というメッセージをもらっている。12月頭に出したクリスマスカードが、海を越えて、ようやくみんなの元に届いたようだ。クリスマスシーズンということもあって、いつもよりも配送に時間はかかっているようだけれど、無事に届いてほっとしている。

今、私は飛行機に乗って日本に帰ることは出来ないけれど(厳密には帰ることは出来るが、私がその選択をしていないのだけれど)、私の代わりに、手紙が飛行機に乗り、道路を走り、郵便屋さんの手を経て、家族や友人に会いに行ってくれたのだ。

今の時代、まったくタイムラグなくメールや通話、テレビ電話も出来る。けれど、わざわざ手紙を書いて送ることの理由、それは「会いたい人を思い出すため」と以前のnoteに書いたが、それだけではない。

手紙は、私が日本に帰るのとおおよそ同じ経路を通り、私が過ごす以上の時間をかけて、たくさんの人の手を借りながら、私の手からあの人の手へと旅をする。そんな旅する手紙が、どうしようもなく愛おしいものであると、私には感じられるのだ。その愛おしさを感じたいから、また、出来ることなら、相手にもその愛おしさが届いてほしいと願うから、私は手紙を書くのだ。

旅の途中、手紙はどんな景色を見たのだろう。どんな人と出会ったのだろう。手紙を受け取ったときの相手の表情はどんなだろう。そんなことを想像するだけで、心が満たされる。あの人が、笑顔で受け取ってくれているといいなぁ。