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インプットnote:人は人を浴びて人になる

読みたい本が積まれている。部屋にもKindleの中にもだ。うう。積読が過ぎる。
紅茶&緑茶派のわたしも、こういう時はさすがに珈琲を淹れたくなる。珈琲の香りって頭がなんだか落ち着くよね。普段はほとんど飲まないのだけれど(歌う前は特に、緊張が増す気がして)。

わたしは同時進行で2、3冊読み始めて、1冊にだんだん集中していくというタイプみたいなので、読まねばと思って進めていた本からだいぶそれてるなう。


長くなっちゃったから、ひとまず2冊。

人は、人を浴びて人になる―心の病にかかった精神科医の、人生をつないでくれた12の出会い

読んでみてはとおすすめいただいて、一気読み。

精神科医の夏刈先生の生い立ちのお話です。家庭を捨てた父親と精神障害のある母親との生活にもがきながら、どんなふうに自分との、人との、信頼関係を回復させていったかが綴られています。死にたいという気持ちから逃れられず何度も自殺を図り、自身も精神科に入院した著者が、どうやって「生きよう」と思えるようになったのか、精神科医という職業と患者と家族との立場のバランスを取れるようになったのか。

この本を読んで自分と重なるところは「人に助けられてきた」と言うところでした。そして苦しんできたものを受け入れて、それを誰かの役に立てたらと思うまでの整理と、そのタイミング。
それから、自分のことを公表したあとの批判や立ち位置に悩んだ時のこと…。

こうした心の整理は、自分の心が育ったり受け入れたり発信したりできるまでに、それぞれペースがあるね。急がなくていいんだと、答えをもらった気がします。

混沌とした時期が長く、壮絶な生い立ち。それでも出会う人に救われ、失敗を前向きに捉えられる瞬間がある……。読んでいて勇気をもらえる本でした。
人に傷つくけれど、救われるのもまた人。まさにタイトルの通りです。

読んだ方はきっと、自分の大切な出会い、ターニングポイントをもう一度思い起こして、感謝の気持ちに胸があたたまるのではないかと思います。

発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体

こういう本は昔から好き。買ったけれど読みきれていない心理学系の本が結構ある……(汗)。

エッセイを書き終えたあとで、もう一度カウンセリングを受けたのですが、その後「世界はこんなに静かだったのか」と思うような変化がありました。体の重心まで変わってしまったような。どっしり落ち着いていて、ああ、緊急事態スイッチがようやく切れたんだな、と感じたのです。
そのことから、この本に辿り着きました。

虐待や性被害など強いものだけではなく、育つ過程の環境のストレスもトラウマになる……。生きづらさの正体かもしれない、という本です。公認心理師の著者はトラウマによって生じる症状と、発達障害は良く似ている、専門家も見分けが難しい、と書いています。


トラウマ研究の歴史もかいつまんで書かれていて、重みを感じながら読みました。脳科学や生物学的に触れている箇所、著者による提唱なども多く、少し難しく感じる箇所もありますが、没頭しました。人間ってほんとうに不思議。

克服の章に行くまでなかなか重いけれど、そのぶん説得力が増してゆきます。克服のための提案は、時間の許すときに一つずつ丁寧に読み直しながら取り組んでみたい。

一つだけ取り上げるとすると……
自分の価値観を取り戻すために、「自分史をまとめるのもよい」と書いてあって。エッセイ執筆の作業はやっぱり効果が大きかったんだな、と改めて思いました。確かに書き終わったいま、自己受容や肯定感、爆上がりしたから。

皆さんも自分史、書いてみてはいかがでしょうか。noteはもってこいだもんね♪
あれ、自分ちゃんと頑張ってきたじゃん、ってセラピーのような効果を感じられるかも。

恐怖を客観的に捉えて誰かと共有することで、わたしはひとりじゃないんだ、もっと誰かを頼って良かったんだと思えた理由もこの本の中に見つけることができました。


過緊張、過剰適応(人に合わせすぎる)、基本的信頼感の欠如、見捨てられる不安、対人恐怖、他人と自然に付き合えない、過覚醒、パフォーマンスの低下、不定愁訴などなど……。フラッシュバックが幻聴と間違われていたり、パニック障害がフラッシュバックや葛藤からきていることもあるそう。HSPでよくいわれる感覚も書かれています。一度は読んでみるとヒントになるのではないでしょうか。

生きづらさは、だからこそ生きる原動力にもなることがある。全部なくさなくてもいいけれど、なにか囚われている気がして苦しい時の参考になるかもしれません。
人の心は難しくも面白く、そして愛おしい……。


余談ですが、
どの国も戦争の跡を隠すために兵士たちのカルテをあまり残していないといいます。そのためトラウマ研究は遅れてきました。ちょうど今、朝日新聞でも戦争トラウマの連載がなされていますね。思えば戦後からそんなに経ってないわけで、苦しかった曽祖父母、祖父母の頃の影響はまだまだあるのだろうなと、常々思います。

ここから消化されるとは限らない積読倉庫。

読んでる途中。頭痛いもう。笑


買ったからこれから読む…はずのもの(いつだ)

友人のおすすめ。こういう小説は初めて読みます。

ラインナップが偏りすぎているのは仕方ない。笑


今日のおさんぽカメラ

珈琲屋さんのウインドウに重なる内と外の世界。


今日のこの投稿はどこに格納しよう。「いろいろ」かなあ。


Karen Tokita 演奏のお知らせ
お待ちしてます(^^)

◆11/18(土)六本木一丁目アークヒルズカフェ(ランチタイム)

http://arkhillscafe.com/
〒106-0032 東京都港区六本木1丁目3−40
TEL ・03-6229-2666

時間■開場11:30、開演12:30
チケット■3500円(当日4000円)
+飲食代が別途必要です。1フード、1ドリンクのオーダーをお願いいたします。

未就学児は無料、小中高生チャージ半額です。ご家族でぜひお出かけください♪

出演■Tomi、Karen Tokita、蓑田峻平、Rei Wada
全員ギター&ボーカル

ご予約はオンラインページ
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みんな本当にいい声なの。ゆったりタイム間違いなし✨ランチしながら聞いてね♪


Karen Tokita(ボサノヴァシンガー/エッセイスト)

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