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デザイナーが論点整理を身につけたら仕事のスピードが2倍になった話

こんにちは、セブンデックスでUIデザイナーをしている季山です。

セブンデックスに入社して、4年9ヶ月が経ちました。
アシスタントデザイナーから始まった私も、今では大型案件のリードデザイナーを任せてもらえるまでにはなりました…!
今期もスローガンである「BA・KU・NO・BI」を体現するために日々奮闘しています。

最近、代表の中村から
「論点整理が仕事のスピードを2倍にするよ」
という話を聞いて、素直に論点整理をめちゃめちゃ意識した結果、仕事の仕方が大きくアップデートされました。

「論点整理ってディレクターサイドのスキルじゃない?デザイナーに必要?」と思う人も中にはいるかもしれません。

今回は、デザイナーの私が論点整理力を身につけることで、どのような場面でBA・KU・NO・BIに繋がったのかをお話したいと思います🌟


1. デザイン制作でBA・KU・NO・BI

さっそく、デザイナーのメインの業務ともいえるデザイン制作の場面です。

デザイン制作をするとき、いきなりFigmaでデザインを作り始める人はほとんどいないですよね。目的や要件などの前段を整理してから実際に手を動かし始めるかと思います。 ここの前段の整理でどれだけ論点が見極められているかが、この後のスピードと質に大いに影響しています!

今までの私は

❶まずはどんなもの作ったら良いかを考えて(解像度粗)
❷ふわっとしてるけど一旦作ってみよー!で走り出す(走り出してみるのだけは得意)
❸ 良さげなものをノリノリで作るけど、これであってるのか…?と思い始める 
❹作業と思考が一体化してスピード鈍化
❺ 🥺

という進め方をすることが多く、代表の言葉を借りると、私はまさに仕事が遅い人の進め方をしていました。

仕事が早い人は、取り組み方が丁寧で、作業が大雑把な人
仕事が遅い人は、取り組み方が大雑把で、作業が丁寧な人
ハイパフォーマーと呼ばれる人は、取り組み方が丁寧で、作業が大雑把で、大事なところで超精密な人

by 代表 中村

この状況を脱するため、「まずはどんなもの作ったら良いかを考えて」の部分での論点整理を徹底するようにしています。 (もちろん場合によっては一旦走り出したほうが進めやすくなる時もあると思いますが、私は走り出しては戻ってを繰り返しがちなので)

❶まずは思考してそのアウトプットにおける論点(=抑えるべきポイント)を整理して
❷それが実現できる状態をイメージして
❸ざっと作って方向性を定めて
❹最後に細部まで詰めていく

というハイパフォーマー型の進め方を意識することで

  • 手を動かしながら考えることがなくなる

  • レビューをもらったりチームで確認すべきタイミングがわかりやすいため、手戻りが少なくなる

  • ラフ・方向性の決定のスピードが上がり、ブラッシュアップに時間をかけられる

ようになり、スピード・クオリティともに上がっていると実感しています!

2. 打ち合わせでBA・KU・NO・BI

次に社内外問わず、打ち合わせの場面です。

デザイナーの中には「意見は言えるから議論はできるけど、ファシリテーションは上手くないし、ディレクターがやってくれるから良いよね」と思ってる方も多いと思います。もちろん私も例外ではありませんでした。

しかし、「この話の論点ってなんだっけ?」と考えることが癖になると、「話ずれ始めたな」「この話ができたら良いから、今はこの話しなくて良いな」ということに、なんとなくではなく明確に気づけるようになりました。

空中戦になって言いたいこと言うことが目的になり始めた時に、「〇〇さんの意見はこうですよね」「つまり論点はこれですよね?」のように場を整理するアクションを取ることを意識しています。

このような動きをすることで

  • 必要な議論に集中することができる

  • 風向きをファシリテーターが収束に向かう動きを取りやすくなる

ため、打ち合わせの時間をグッと短縮できるようになります。

実際のクライアントワークでのエピソードで、いつも話が広がったりしれっと別の論点にスライドしてしまうことが多く、ディレクターが軌道修正して時間内にまとめることにかなり苦労するPJがありました。 この時の私は「議論すること」ばかりに気が向いてしまい、一緒に違う方向の議論をしてしまうこともあったのですが、 論点を常に意識し、場を整理するアクションを取るようにしてからは、時間内でアジェンダを解消できるようになりました。

整理して伝えるというのは本来デザイナーの得意領域なので、ファシリはちょっと…という方でも始めやすいです!
また、デザイナーはコミュニケーションが苦手な人が多いという印象があるため、全体を取りまとめる動きをするだけで「このデザイナーは一味違うかも!?」と思われやすいという、お得な動き方でもあると思います…!

3. レビューでBA・KU・NO・BI

さいごに、私も最近される側からする側にもなってきたレビューの場面です。

普段私は同じUIデザイナーやメンターを担当しているジュニアPMから相談をもらうことが多く、内容はUIデザインだけでなく、PJの進行、クライアントとのコミュニケーション、工数算出など様々です。

自分がレビュアーをするようになって最初の頃は、「客観はできているが俯瞰はできていない」というような状況だったと思います。
目についたところを指摘する点のレビューになってしまっていて、もっと本質的なレビューをできるようになりたいけど、それができないのは自分の経験がないからだと思っていました。

ただ、今まで自分がレビューや相談した時にやってもらっていたことを思い返してみると、自分に見えていなかった論点を明らかにすることだったのでは?と気付きました。

それからは、良くないところを指摘することではなく、今抱えている課題を明らかにすることを目的として、
「なんでこの状況になっているんだろう?」 「どのように思考しているんだろう?」 「なんでそう思っているんだろう?」 ということを考えながら一緒に論点整理をするようにしています。

レビュアーでは、PJの詳細を完全に理解する時間は当たり前ですが取れませんし、スーパーデザイナーではないのでその場で答えを導くこともできません。
そんな状況でも、どう動いたら良いのかわかる状況に導いていく必要があり、そのために論点整理が必要だと感じています。

デザイナーも論点整理力をつけよう!

代表の言う通り、デザイナーの私も論点整理力をつけることで仕事の仕方がアップデートされ、スピードが2倍になりました。

常に論点を考えるようになるには、「論点は何?」と自問自答し続けること、チームの共通言語にして言い合うことです。
私もPJメンバー間で「論点は何?」を標語にし、お互いに言い合っていました。

仕事のスピード早くしたい!というデザイナーの方は、ぜひ論点整理力を身につけて、仕事のスピードを2倍にしましょー!!!

さいごにお知らせ

🌷1/25(木)にイベント登壇します!🌷
「事業成長」を加速させるデザイナーとは?
というテーマでトークセッションを予定していますので、気になる方はぜひ顔を出してもらえると嬉しいです。



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