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悔しい気持ちから、自分で出した結論

通級の先生からの連絡欄に「道徳の教材で、図工で嫌だったことを思い出したようです。涙ぐんでいました」とあった。

息子に聞いてみると、昨年度の図工の作品展のことを思い出した、とのことだった。


ちょうど息子が全く学校に行けなかったときの図工の授業で作った作品を、作品展に出品することとなったそう。

作品展に選ばれたのはクラス2名。

息子は家で作ったのだが、先生の計らいか、息子の作品が選ばれた。図工が大好きな息子は、とてもとても喜んだ。

それなのに、作品展へ行くと息子の作品がない。もう一人のクラスメイトの作品だけ。息子、大号泣。


息子の作品は、学校からは選ばれたけれど、作品展の主催団体からは選ばれず、学校に返却されていたとのこと。

先生の説明不足でこんなことになってしまったのだけれど、息子は悲しい気持ちでいっぱい。「期待させといて!学校なんてやっぱり大嫌い!先生ひどい!僕のだって家で作ったし、姉ちゃんにも手伝ってもらったけどさ…。あの子(もう一人の選ばれたクラスメイト)の作品だって、図工の時間じゃなくて、昼休みに先生とかクラスの子がほとんどやっとったのに!ずるいっ!」と悪態をつきまくっていた。(付き添い登校で私もその現場は見ていた)

私もとても複雑な思いだった。家にまで来て謝罪をしてくれた先生をそれ以上責めるわけにもいかず。息子を守ってやることもできず。

それからも時々思い出しては、同じように文句を言っていた息子。



それが、今回は最後に「…やっぱり、学校って行った方がいいよな…」と、納得したように、穏やかに言った。


自分の作品が選ばれなかった悔しさ。
あのとき、自分の力で、学校で完成させていたら…という後悔。

時間をかけて、自分で考えて、信頼できる人に話して、納得して。



時間が解決することもあるけれど、これはただの時間じゃなくて、息子の成長の証。

日々、大丈夫かな?と心配してしまうけれど、ちゃんと見えないところで芽が伸びていっているんだよな、と痛感した出来事だった。


注)写真の作品は記事の内容とは無関係。
最近ハマっているスパイファミリーのアーニャの作品を真似て、息子が作ったもの。

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