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営業・就活・推薦入試対策!人と会うときは、これだけ準備しよう!

おかげさまで今年もぼくの教え子たちは
総合型選抜の一次を全員、無事通過しました。

ここから小論文・面接・プレゼン・ディベート対策が怒涛のように押し寄せてきます。
今年も面白いキャリアを積んでくれそうな金の卵たちがコツコツ、殻をつつき始めました。

面接を行う学校も結構ありますが、
そのとき生徒たちに肝に銘じることがあります。


◆ 面接の場で気を付けたいこと


ぼくは今の会社で人事も担当していますが、正直、大学生と話す時間、

結構しんどいことが多いです。

相手は一生懸命、ぼくに自分を売り込もうとしてくれるのですが、

「その話、今いるか…?」

ということが多いです。紋切り型の自己PRを聞くのは大変です。大学生にとって一世一代を決める時間ですから意気込んで来てくれるのはめっちゃ嬉しいんですが、こちらから聞きたいことも聞けずに終わってしまう面接も残念ながらあるんですよね。

大学入試であれ就活であれ、面接は自分を相手に売り込む場面ですよね。自分を採用したときに、相手にどんなメリットがあるのかを、ほんの数分の間にうたわなければなりません。

ぼくは多いときで、1日に3~4名の方とお会いすることがあります。大体続けざまに面接を行うので、「採用したい!」と思わせてくれるような面接でなければ、印象にすら残らないこともあります。


あなたがヒーターのセールスマンだとしましょう。
面接官は北海道在住の一般人だとします。

あなたは彼にヒーターを売りたい。
売り込むヒーターの特徴は以下の通り…

①電気ヒーターで、点火後すぐに温まる
②空気清浄機能付
③加湿機能付
④省エネ設計
⑤低価格
⑥安全性◎

上記5点の特徴を全て話して、どれだけこの商品が優れているかを相手にうたうでしょう。でも、

それは三流セールスマンと言わざるを得ません。

なぜなら、相手が自分の話を聞いてくれる時間には限りがあるからです。だから話す内容は絞らないといけない。相手の要望にきっちりミートさせられるように。

そのためには相手のデータが必要ですよね。ちゃんと準備して臨まないと、せっかくの良い商品も売れません。

都会住まいの方なら電気ストーブでも良いかもしれませんが、郊外にもなれば、ぼくなら電気ヒーターを売り込むこと自体、諦めますね。

だって電気代、今上がってきてますもの。郊外住まいの方たちなら、灯油か都市ガスのヒーターに軍配が上がるでしょう。


同じことが面接でも言えます。
東ヨーロッパで難民を救う活動をしている人が、ぼくの勤める塾を受けにきても
「なんでウチに来たん?」ってなりますもの。
相手のおかれている状況や業界の動向を見て、自分の特徴の何を売り込むべきなのか、精査しなければなりません。

そのためにはやはり準備が必要でしょう。

戦は準備で勝敗が決まるとは良く言いますが、
人と会うときも準備如何で成功・失敗は決まります。

ぼくは人と会う前は、これだけ準備をしています。



◆ 準備とは「恋」である


って、いいですよね。
…30過ぎたおじさんが何を言うてんねんとお思いかもしれませんが、

恋は無意識をも操る便利なシステムの上に成り立っています。

好きな人ができると、いつの間にかその人のことを考えてしまいますよね。それは相手のことが気になるからです。当たり前のことですねw

でも当たり前を活用しようと思う人は少ない。

だって当たり前だもの。当たり前にあるもの・できることの価値は、当事者にとって査定しづらいものです。


ぼくは人とお会いするとき(特にぼくから会うことをお願いするとき)、短くとも2週間は時間をもらいます。この2週間で相手のことを徹底的に調べます。

著書やブログを読んだり、相手のお勤めの会社や専門分野を広く浅く学んだりしながら、自分の中で想像上の相手を作り上げ、対話を重ねます。

相手が何を大切に思い、何に打ち込み、何を成し遂げたいのか、頭の中で作り上げた相手と徹底的に話し合います。

・・・でもこれだけのことをしようと思うと、めちゃめちゃ時間かかりそうですよね。でもぼくはこの準備をストレスにしたことはありません。

そのためには2つのエンジン積み替えが必要です。



◆ 「準備」に備えるエンジン①
  いったん全てに手をつける



準備に備えるって言うたら、なんか「頭痛が痛い」みたいな感じですねw

人間の脳はマルチタスクに向きません。だから結局、積み重なるやるべきことや業務を1つ1つ片づけるほかないのですが、それは「意識下において」ということになります。でも、「無意識」を別動隊として働かせられたら最高ですよね。

そのためにはいったん全てに手を付けましょう。

でも無意識は意識とは異なり、超多忙な奴です。
無意識を仮にムーちゃんと呼びましょう。w

ムーちゃんは朝起きてから夜寝るまで、というか寝ている間も絶え間なく働いています。考え事をしながら駅までの道を歩いているとき、後ろから車の音を感じたら端へ寄るのは、ムーちゃんのおかげです。

この生命維持装置とも呼べるムーちゃんに、意識下における仕事を押し付けられたら、めちゃめちゃはかどりそうやないですか?


それを可能にするのが「恋」です。
厳密にいえば、恋の土台部分とでも言いましょうか。世の科学者は当たり前のように、この仕組みを活用しています。

アイザック・ニュートンという科学者がいました。リンゴが落ちるのを見て万有引力のヒントを得た人ですね。彼は何も、リンゴが落ちるところを見たから万有引力を思いついたわけではありません。物が落ちるところは普段から散々目にしているでしょうし。

彼は寝ても覚めても重力のことについて考えていました。でもさすがに普段の仕事をしているときは、そちらに意識を奪われているはずです。でも恐らくニュートンは、その間も引力について考えを巡らせていたはずです。リンゴが落ちることで思いつけたのは、普段からムーちゃんをも引力についての熟考へ動員していたからでしょう。


準備を始める際、いろいろとやるべきことはあると思います。だからそれらを一番最初に少しずつ全てをつまみ食いしておくことが大切です。

そうすれば
「この仕事は結構、量があるな」
「これは人に聞いてみんとわからんな」

といったように、タスクの性質もわかってくる。

そしてつまみ食いをしておけば、いつも頭の片隅で、ムーちゃんが各タスクについて考えを巡らせてくれます。

経験上、ひらめきは意識下で熟考しているうちよりも、ある日突然、ムーちゃんが持ってきてくれることの方が多いように思います。



◆ 「準備」に備えるエンジン②
  関係ない分野で情報収集


新しい発想というのは、
既存の考えの新しい組み合わせに過ぎません。
「これは過去にない新しいビジネス体系だ!」
と思ったものの半数以上は既に市場も競合他社もあるものであり、残るほんの少数は確かに競合もいないかもしれませんが、やはり既にあるものの新しい組み合わせであることがほとんどです。いや、全てといってもいいかも…。

何かプロジェクトを始めたいと思ったらクラウドファンディングを用いる人も多いと思いますが、何も新しいことではありません。

200年前、既にヨーロッパにはソーシャル・キャピタルという、クラウド使わないファンディングがありました。w

だから新しいものなんて生み出せない!といいたいわけではなくって、およそ新しいと感じられるものが、既存の考えの新しい組み合わせであるなら、難しいことは考えなくても良いということです。新しい組み合わせさえ考えれば良いのですから。

でも、近しい業界の組み合わせなんて既に実践されているし、ほなどないしたらええんかっちうと、小見出しで書いた通り、

全然関係ないところの情報収集をしなはれ

ということになります。


ぼくは教育業界にずっぷりですので、他業界のことについては以下媒体を使って情報を仕入れています。

・ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)
・Voicy
(良質なポッドキャストが聞ける無料アプリ)
・VOOX(Voicyよりも良質、でもコンテンツ少)
・バーチャルランチクラブ
(見知らぬ人とオンラインMT)
・本、新聞

この間、農林水産省の方のお話を聞く機会がありました。目下、日本は自給率が低い国ではありますが、その人の話を聞いているとこう思ったのです。

「自給率って、別に農家に依存せんでも上げられそうやけどな」

方法さえ学べば、家庭菜園でそこそこの収穫は得られそうですよね。マンションやと厳しいと思いますけど。
ぼくの家なんて建築条件めっちゃ厳しかったので、庭の面積は家が建っている面積の1.5倍もあるんですよね。w

街の中心地までチャリで30分くらいの距離ですが、鹿・おさる・イタチ・たぬき…いろんな動物が界隈をうろついています。野良猫なんてめったに見ません。w

そういう家に住めずとも、地方にお住まいなら畑を持っていらっしゃる方も少なくはないと思います。農業、義務教育で教えてもらえへんかな?そしたら数字では測れない部分で自給率は上がっていきそうなもんやけど。

なんて思ったので、ゆくゆくは義務教育で、それが難しかったら普通科高校でも「農業」っていう科目ができやしまいかと模索しながら起業準備をしています。

こうしておよそ関係のない情報を得ていないと、新しい組み合わせなんて思いつくはずもないのです。


これらを普段からできていれば、お会いする方々と非常に良い時間を過ごせます。これは仕事に限った話ではなく、大学の推薦入試や就活でも同じです。

自分の時間を無駄にしないよう、また相手の時間も無駄にしないよう、お互い建設的な場にしたいですね。


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