TAKETORI THE BLOOD OKINA
平城京の一角。
歌会は突如出現したえいりあんによって地獄と化していた。
「KILL THE MIKADO」
えいりあんは呟く。狙いは帝の命ただ一つ!
「み、見ろ! 陰陽師の式神が来てくれたぞ!」
地面を這っていた貴族が空を指さした。
炎の式神は編隊を組んでえいりあんに突貫する!
「行け! 奴を殺……あなや!」
貴族がそう言い終える間もなく炎の式神が自爆攻撃を仕掛けた!
巻き込まれ貴族たちが爆死! 陰陽寮が助けるのは帝のみ!
「KILL THE MIKADO」
だがえいりあんは健在! 帝の捜索を続行する!
「全く。陰陽師どものやり口は変わらんな」
爆炎の向こうから声がした。そこに立っていたのは杖をついた老人だった。えいりあんがぶらすたあを発砲する!
一閃! 老人は杖で光弾を斬り捨てた。
否! 老人が構えているのは杖ではない。竹槍だ!
えいりあんは老人の正体を理解した。
この男こそ伝説の防人!
「TAKETORI THE BLOOD OKINA!」
ぶらすたあを連射! 竹取の翁は素早く身を躱して間合いを詰め、
颯颯と突きを繰り出す!
【続く】
メイクマネー、したいのさ。