「闇金ウシジマくん」から学ぶ『信用の重み』
【○○から学ぶ●●】
今回は大人気マンガでTVドラマや映画でも放映された【闇金ウシジマくん】をピックアップ!
■利子が高いのは信用がないから
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違法な取り立てをしていたり、法外な利息を請求する闇金はもちろん悪いことをしていて、法に則って処罰されることを願う。
ただし、『その闇金からしかお金を借りることができない人』が存在しているという現実から、目をそらしてはいけないとも思う。
ではなぜ闇金からしかお金を借りることができず、また、闇金が商売として儲けを出すことができるのだろうか。
・・・それはおそらく、「信用がない人」が最終的に辿り着く存在として、闇金が機能しているからだ。
「信用」の代表格といえば、まず「社会的な信用」が挙げられる。
仕事をしているか?年収はいくらか?勤めている会社のランクは?などなど。
銀行や消費者金融などのお金を貸す側は、これらの信用の”格”に応じて、いくらまでなら貸せるか(返せる見込みがあるかどうか)を判断する。
また別の「信用」として、「身内間の信用」もあるだろう。
親類や友人間でのお金の貸し借りがこれに当てはまる。
身内間では、わざわざ借用書を書かせることもなくお金を貸すこともある。
その際にお金を貸すかどうかの判断基準は、普段の親密度や、過去にどれだけお世話になったかどうか。はたまた血の繋がりなどが挙げられる。
・・・これらの「社会的な信用」と「身内間の信用」
そのどちらも持っていない人や、自分の信用が無くなっていくことに無頓着な人が、ウシジマのところへやってくる。
ウシジマのいるカウカウファイナンスでは、「仕事さえしていれば」お金を貸してくれるからだ。
10日で5割という暴利を吹っかけられることになるのだが、、、
お金を貸す側の立場になってみれば、社会的な信用も身内の信用もない人へ、自分の直感だけで相手を信用しなければならない。
その足りない信用を積み上げるために、大きな利子がかさんでいく。
(※暴利をふっかけることが正しいわけではないです。念の為)
■お金を持っていても信用されるわけではない
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筆者が【闇金ウシジマくん】から学んだ最も大切なことは、⇓コレだ。
お金は信用だけれど、信用は必ずしもお金ではない。
・・・お金を持ってさえいれば、とりあえず自分のことを信用してもらうことはできるかもしれない。
クレジットカードの発行ができたり、お店で買い物ができるように。
ただし、社会的な信用や身内間で信用のある人が、必ずしもお金を持っているとは限らない。
そして、たとえお金を持っていても、信用してもらえるかどうかは、相手の判断次第だ。
・・・映画【闇金ウシジマくんシーズン1】の冒頭シーン。
FXだったか株だったかで一発当てて大金を手に入れた成り上がり社長が、パーティに参加していた。
この男は、社長という「社会的な信用」と、各界の社長などが集まるパーティに参加する権利や人脈といった「身内間の信用」を持っている。
(おそらく上辺だけの「見せかけの信用」だけど)
そこへウシジマたちが乗り込み、この男から過去に借り逃げされた(踏み倒された)お金と利子の取り立てにやってきた。
その額は数百万にのぼる。
ウシジマは「今すぐここで払え」と言う。
そんな大金をこの場で持っているはずもなく、「口座に大金があるから明日支払う」と答える借り逃げ社長。
しかしウシジマは、「ダメだ。一度逃げた奴の明日は信用できねぇ。」と告げ、「今このパーティにいる奴らから借りてこい」と言う。
周りの社長たちにお金を借りようとする借り逃げ社長。
しかし、貸してもらえない。
・・・お金は持っているのに、信用してもらえない。
それだけ、「信用」の価値は重いのだ。
かつてこの借り逃げ社長は、ウシジマが信用して貸してくれた金を返さず、裏切った。
そして、おそらく「お金を持っている」という理由だけで呼ばれた、このパーティの参加者から信用されるだけの実績を、まだ積み上げていなかったということ。
突如お金を手に入れたところで、そこに「信用」が積み重なっていなければ、手元からお金が無くなった時、物資以外に何も残らない。
・・・つまりせっかくお金があるのならば、それは「信用」を積み重ねるために使うべきなのかもしれない。
■【さいごに】信用の積み上げ
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闇金のウシジマがやっていることは違法だ。
ただ、彼が実践していることに込められた「信念」に学ぶことは多い。
例えば彼は貸したお金とその利子をハッキリ覚えていたり、確認をキッチリとやっている。
1円でもキッチリ払ってもらう。
・・・これが彼の信念で、払えない奴にはどんなことをさせてでも回収する。
その回収のさせ方にはいささか問題があるが、、、
「1円くらい気にしなくていい」
「1円なんて楽勝に稼げる」
ウシジマくんに登場する債務者は、総じてこういった思考に陥っている。
自分が借りたお金やその利子を返す際には、お金を稼ぐことがどれだけ大変なのかを味わっているはず。
なのに、『お金を借りる立場』になった途端その苦労を忘れてしまう。軽い気持ちで借りて、貸す側の苦労を想像することもしない。
・・・こういった、相手の立場を想像する姿勢の無さこそが、「信用」を無くす要因であることに、気がついていない。
無用な利子を返し続け、どん底まで落ちないと、そこに気がつくことができない。
法律を遵守している社会的な一般人からしたら、ウシジマたちは信用に値しないアウトローだ。
ただウシジマたち闇金からしても、世間からお金を借りられるだけの信用をもっていない相手にお金を貸すことは、リスクだらけで怖いはず。
ウシジマも債務者も、世間からの信用がないという点では、同じ穴のムジナだ。
だからこそ、「この世は奪うか奪われるかだ」というウシジマの信念に繋がるのだろう。
この負のスパイラルを抜け出すには、若いうちから信用の積み上げ方と、お金の上品な使い方を学ぶ必要があるなと、強く感じた。
・・・本日は以上です!
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