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恐怖心に打ち勝つ術をマンガから学ぶ

安全と安心、どちらを大切にしていますか?

安全は、「この部屋は滅菌されているから安全だ」「この食べ物はしっかりと洗ったから安全だよ」といった、場所やモノに関わってくる

安心は、「この部屋は安心だと私は思う」「そんなに洗わなくても大丈夫、食べられるよ」といった、主観的な意見や心理状況に関わってくる

安全と安心は比べられるものではないかもしれないけれど、このどちらを優先するのか?が、対立を生んでいるなぁと僕は感じているんよね

1つだけ、確かなことはある

それは、「安全より安心を優先させることで、自分が安心することはできても、他人の安全を守ることはできない」ということだ

「こうすればウイルスを防げるよ!」という情報を誰かに伝えて、互いに安心できたとしても、その情報がデマや不正確であれば、結局、安全が守られることはない

安心は、自分の心理状態を安らかにするためのもの

安全は、できる限り全ての危険を取り除き、安らかさを共有するためのもの

・・・これを分けた上で、僕たちはウイルスという”自然”に対して、どう対応すればいいのだろう?



「ウイルスに打ち勝つ」という表現があるけれど、僕自身は「ウイルスに対する不安に打ち勝つ」という方が正しいと思っている

「ウイルスに勝つ」の方が一体感が出て、みんなで安全を守ろう!となりやすい・・・とも思います!

ウイルスが感染していくことも怖いけれど、不安が感染していくスピードの方が、圧倒的に速い

自分の安心感を確保しようとするあまり、自分自身が不安の感染源になってしまうことだってある

・・・目に見えなくとも、僕らは常に何らかのウイルスと身近に接しているはずだ

風邪のほとんどはウイルス性のもので、主に鼻や喉から感染する

にも関わらず、「このウイルスは危ない」と自分が感じた時に、不安にかられ、「とにかく私を安心させて!」と不安を拡げてしまう

ところで、今の僕らは風邪(ウイルス)をそこまで怖がっていない

インフルエンザ(ウイルス)も、「ワクチンを打って予防すれば大丈夫。かかったら仕方がない」と、ある程度の安心感を持って、ウイルスの存在を受容しているはずだ

赤ちゃんや免疫力の低い高齢者などは、昨日まで元気だったのに体調が急変することも多い

その変化を感じ取って、必要以上に不安になってしまう気持ちもありますよね(..)

・・・そこで必要なことは、微細な変化を感じ取る力があるからこそ、その違和感を感じ取った時にすべきことや対処法を調べておくこと。

情報や知識を身につけたり、信頼の置ける情報を持っている人を頼ることだ。

いくら恐れを拡げても、安全を守ることはできないんよね。

・・・たとえ目の前にどんなウイルスが現れたとしても、僕ら人間にできることは変わらない

未知のウイルスとの衝突を繰り返しながら、自らの免疫力を高め、耐性を整え、ウイルスという”自然”をゆるやかに受容していくこと

この「ゆるやかに」が、とても大切だ

免疫力が下がっていたり耐性を持っていない状態では、ウイルスは恐怖(異物)でしかないから、それを受容できるはずもない

ウイルスという”自然”をゆるやかに受容していくためには、「人間vsウィルス」の衝突は避けられない

けれど、そこでウイルスを倒そうとしても、相手は”自然”なのだから消えるわけもなく、いずれまた別の形で出現する

そこで倒すべき敵は、自分自身が抱える恐怖心だ

めっちゃ少年漫画っぽい表現だけど、例えば「寄生獣」ってそうゆう漫画ですよね

人間とウイルスの共生

衝突すれど、倒す必要はなく、負けないことが大切

例えば、僕らが風邪を引いた時に発熱が伴うのは、身体がウイルスから身を守ろうと戦っている証

熱による苦しさを和らげるために薬を飲むこともあるけれど、薬そのものに、ウイルスを倒す力はない

風邪を治癒するのは、僕ら自身の『免疫力』であり、薬じゃない

「自分はウイルスの恐怖に負けない!」と、自分自身を信じることが最大の防御になるんよね

ホントにしんどい時は薬の力を借りて、苦痛を和らげ、一休みしてから、また自分を信じるぞ!と、ウイルスに対して抵抗を続けていく

そうして体内に侵入した異物と抵抗を続けていると、身体はいつしかウイルスに対する抗体を作り出していく

そうした衝突を繰り返した末にやっと、「自分には抵抗力があるから」と自らの力を信じることによって、ウイルスをゆるやかに受容していくことができる

・・・もちろん、どれだけ自分を信じていても、ウイルスが体内に侵入してから重症化するケースはあるから、精神論だけでは乗り切れない

けれど、その時に頼りになるのが「お医者さん」だ

自分の力だけではどうにもならない時に、

人工呼吸器の使い方を知っていたり、様々な知見から施術をしてくれる医師の力を信じることで、共にウイルスへ対抗していくことができる

医療従事者の方々が僕らの身を守ってくれることは間違いないけれど、一緒になって僕らの身を守る手助けをしてくれているという、その当事者意識は忘れたくない

ONE PIECEでは、小人族の姫マンシェリーが「チユポポ」という能力を使う

あれは治癒力を「分け与える」のであって、チユポポという薬に触れて自分の治癒力(免疫力)が高まるから、傷が治っていく

その薬を作るために、誰かの治癒力を借りているだけなんよね

まず頑張るのは自分だし、頑張り続けるために周りの力を借りることも、必要だ

・・・自分の身は自分で守るという、極端な自己責任論ではなくてさ?

「自分にできないことを周りに頼ることで、果たせる自己責任」だって、あるんよね

そのために、まずは自分の力を信じることから始めたい

そして、他者を信頼し、力を借りることを恐れず、共に乗り切っていこう

今はウイルスと衝突すべき時で、周りの人と衝突している場合じゃない

社会的距離(ソーシャルディスタンス)は空けた上で、心の距離は離しちゃダメだ

・・・必要以上に不安を抱えてしまう人もいるけれど、その根底には『自分や他人への不信感』が感染しているはず

そういった人と接する際には、

俺はお前を傷つけない!という姿勢を示して、相手にとっての安心感と、お互いにとっての安全を確保し続けるしかないと思う

マスクをするのは、自分の安全のためもあるけれど、目の前の相手に安心感を贈るためでもあるんよね

ONE PIECEで、Dr.ヒルルクがチョッパーに対して「俺は決してお前を撃たねぇ!」と裸で言ったみたいにね

・・・現代は、世界中がオンラインで繋がり、外国へも簡単に行くことができるようになったからこそ、あらゆる情報や不安が感染しやすくなった

そんな中で、ただただ「繋がる」のではなく、その繋がりを濃密に『受容』していくためには

衝突を恐れず、己の恐怖心に打ち勝つことを何よりも大切にしていきたいと、そう思います

・・・最後まで読んでいただきありがとうございました(*^^*)

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【軟水のたそがれ】
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このnoteは筆者のツイートを深堀りするエッセイです。
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