ていねい
20210511
先日、娘に対して、久々に大声を出した。
ゴールデンウィークの最終日。
娘と妻が胃腸炎にかかり、見事に僕にもうつって、見事に全員苦しむ連休を過ごす中で、無事体調が戻ってきた、病み上がりの日だった。
車で出かけて、娘はお昼寝した。
起きるや否や寝起きの不満が爆発して、泣き叫んでいた。
いつもならサラッと流した対応ができていると自分では思うのだけど、疲れもあってか、うるさいってことを大声で返してしまった。
その後、大して時間もかからず泣き止み、お出かけの続きへ。
その後の娘の様子をみるに、後を引くようなことはなかったと思うけれど、久々に大声を出してしまったこともあって気にかかっている。どういう対応をすればよかったか。
と、そんなことを巡らせながらも、まあ仕方ないよなっていう気にもなる。
その時のベスト以外はできやしない。
大声っていうのが、正しいとはとても思えないけど、それを悔やむのなら、そもそもその状況に至ってしまう道を行ってはいけなかった。
成るべくしく成ってる。
それは絶望にもみえつつ希望でもある。
そこに至るまでの道のりのどこかで、すこしだけ丁寧でいられれば、世界が変貌するってことでもある。
無責任な開き直りともちがう、ためらいながらも振り切ってみるあっけらかんとした姿勢。身捌き。
丁寧さが各々の健康に直結する。
丁寧さが世界を基礎づける。
身の回りにおきる障害は、我が身に対して礼を欠いた結果からの、静かな反抗なのかもしれない。