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節分と柊鰯と晴明紋

節分の日は柊に焼いた鰯の頭を刺して軒先に立てる「柊鰯」という風習が、東海~西日本にかけてあります。

私の地元も勿論そうなのですが、なんとなくWEBで見てると、地元と同じタイプがなかなか無いんですよね。
柊に焼いた鰯の頭を刺すまでは同じです。
大抵はそれだけです。

でも、うちの地元は短冊と、榊につけるあのビラビラの紙(紙垂、というそう)もつけるんですよね。
短冊には「鬼の顔」と「点を七か十三」と最後に「星マーク」を描きます。
絵にするとこんな感じ。

地元の柊鰯の一般的な図

絵心が無い場合は鬼の顔は省略しますが、基本的には描きます。
星は今思えば五芒星(晴明紋)なんだろうなあ。

紙垂をつけるタイプまでは見つかったんですが、短冊にこうして描いて吊るすのは地元周辺地域のみっぽいので、昔の関所・街道沿い宿場町なこともあり、相当古い風習なのではないかと思われます。

節分の翌日朝、子供たちが通学路沿いの軒先から我先に抜き取って、学校に「●本もってきた!」と自慢気に見せていた記憶もありますね。
今思うと、教室のゴミ箱に生ゴミ捨ててるから、他の地域から来た先生たちは面食らっただろうと…。飛騨方面は確実にやってて、大体知ってる人が多いです。

ただまあ、これはこれで「鬼が去った」と見なすので、それなりに必要な風習でもありますね。

今の家は玄関先に旗立台を付けないと思いますから、どうなんだろうなあ。ある程度はやってる家もあるだろうけど。

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