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すべての現象や存在はお互いに影響しあいバランスをとっている(中国伝統医学における唯物論と陰陽五行学説)

今日は、昨夜から降り続く雨の一日でした。
これからしばらく続くであろう、湿気多めの季節は
何となく気持ちもお天気にひっぱられやすくなりがち・・・

6/10の記事にそのことについて書きました。
宜しければご参考まで⇩



こんばんは YOです。

今日は、中医学(中国伝統医学)において中枢をなす
・唯物論
・陰陽五行学説
について少し書いていきます。

唯物論(ゆいぶつろん)

中医学には、唯物論という哲学的な考え方が基盤として存在しています。すべての現象や存在は物質的な要素によって説明できるという考え方です。

・すべてのエネルギーや成分を「気」と呼ぶ。
人間、植物、宇宙などすべては「気」でできている
・生命活動も「気」によるもので、「陰の気」と「陽の気」という二つの相反する「気」が存在。
・すべての生命は、この陰と陽の気が混じりあって生まれ、その動きが生命活動となる。

目には見えないけれど、「気」は確かに存在しています。
例えば、気持ちが落ち込んでいたり、体調が優れない時など
実際にその人の「気」が減っていたり、バランスが崩れていたりするのです。元気がない状態と言うと分かりやすいでしょうか?

逆に、赤ちゃんや幼い子どもは、エネルギーのかたまりのような存在だと
私は思います。
ただ、そこに存在しているだけで、キラキラしている。
見ていて眩しいくらいに感じられることがありませんか?
思いっきり動き回って、エネルギーが切れたらパタンと眠る。
そして充填されたらすぐ復活! 羨ましいエネルギー「気」の循環です。


陰陽五行学説(いんようごぎょうがくせつ)

・陰陽二行学説と五行学説を組み合わせた中国の古代哲学の一つです。

 【陰陽二行学説】:すべてのものを陰と陽の二つの側面に分ける考え方。

 例えば、自然界で見てみましょう。
 陰(夜、月、影) 陽(昼、太陽、光)という対立する二つの側面を持っています。これらは互いに影響し合い、バランスを保っています


五行学説】:あらゆる事物や事象を【木、火、土、金、水】の五つの要素に分ける考え方。

例えば、季節で見てみましょう。
春夏秋冬に、日本では梅雨にあたる長夏を加え、5つに分類します。
木(春) 火(夏) 土(長夏) 金(秋) 水(冬) 
これらは相互に影響し合って循環しています

・図の時計回りの矢印は相生(そうせい):相手を生じさせる母子の関係。
・図の中央の矢印は相克(そうこく):相手を抑制する関係。

春の次には夏が来る。
当たり前のように思っていることも、こうして見てみると
前後や斜めのの関係があるから巡ってくるのだと分かります。
どれかひとつだけでは成り立たないともいえますね。

また、大切なのはやはりバランスと調和を保つこと
人間の体においてはこれらを保つことにより、健康維持と病気の予防へつながっていきます。

そして、今日ご紹介した陰陽、五行を食事に応用しているのが薬膳です。
これらを総合的にみて、今の体をどういう方向に持っていきたいのか(温めたいのか、それとも冷やしたいのかなど)を考えて食材を選んでいきます。

ここはまた後日詳しく書いていきたいと思います。


私もまだまだ学んでいる途中です。
この記事をまとめるだけで、頭がシュンシュンしています(笑)

記事を書くことは、ただ手を動かしているだけではないですよね。本を読んで、そこから文章を考え、書いていく。脳に関しては、普段は休んでいるところがフル回転して頑張っていてくれる気がします。
これもまた、相互に影響しあって循環している と言えるでしょうか・・・


YO

#中医学
#陰陽五行

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