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【コラム】ピラティスは人気がない?!その1

私がピラティスと出会ったのは、十数年ほど前ジムでのピラティス体験です。
病院でリハビリの仕事をしていた当時、動くことについての知識はあれど、あまり自分では運動するタイプではなく、、、
体力作りのためにと通い始めたジムでピラティスに出会いました。

その前に職場の仲間に「ピラティスっていいですよー」と聞いていたし、その当時はちょうど大手フィットネスジムがピラティス を前面に出しての広告。
有名タレントが本を出すなど、ピラティス がちょうどブレイクし始めた頃だったかと思います。

あるスタジオで初めてピラティスを受けた時のインストラクターの指導はとても基本に忠実。
動きは派手ではないのですが、筋肉が無駄なく使われる感覚で、とても良いと思いました。
そのインストラクターの方は他にもエアロビのクラスも持っていたのですが、ピラティスのように動きが実に基本に忠実で、エアロビでさえ洗練られている気がしました。

なので、私のピラティスのイメージは「体を整えるのにとても良いエクササイズ」
と言うもの。
その後学べば学ぶほどその確信は強まり、今に至ります。

一方、その時代はピラティス=セレブ=綺麗になれるというイメージで、本屋でも素敵なモデルさんのテキスト本を沢山見かけましたし。
”体に良くて綺麗になれる”というキャッチーも満更ではなく、ピラティスがこのまま定着したらいいな、、、
その中で私もピラティスの良さを伝えられるようになりたい、、
みんなピラティスができるようになったら、姿勢が良くなるし、からだの動きも良くなるし、リハビリに通うことになったとしても回復が早くなるし、
良いことが沢山あるのに。。。
などと思いつつ、そこから数年。

ようやくインストラクターの資格を取って、いざクラスをやってみようかと周りの人に声をかけると、、、
「ピラティスね、あー、すごくいいんでしょう。でも、、、」から始まり、
「ピラティス、あれきついよね」
「ピラティス、全然できなかったわ。。。」

と、なんだかみなさんテンション低めだったり、ちょっと遠慮がちだったり。。
おやー、なんだか感触が思っていたのと違う?!

どうも話を聞くと、一度はピラティスを受けたことがあるものの、辛くて続かなかったという方ばかりで、
続いた!続けてる、やりたい、という方にはなかなか出会わないのです。

”辛い、大変、苦しい、ハード。”
ピラティスがいいのは分かるんだけど、、、
の後にこれらの言葉が並びます。

そして、もう少し話を聞くと
大体このような感想を持っている方は、
大手のジムまたは専門スタジオのでマットピラティスのクラスを受けたご経験があるようです。

まあ、普通効かせようと思ったら多少は”きついっ”と思うくらいの負荷量のピラティスが提供されるのは理解できます。

でも、それはやりたくなくなるほどの辛さではなく、「これ効くわ!」程度のキツさで十分なはずです。

でも、あまりに「辛い、ハード」なイメージが強い。。。
これに気がついた時には
ピラティスって人気がなかったの?!と愕然としてしまいました。。。

でも、、、
よく考えればスタジオのマットピラティスを受けて”これ効く!”
と思える方は、元々動ける人です。
つまり、大人数の指導でもしっかり効果が出る人は元々感がいいというか、
いわゆる動ける人です。

動ける人は、キツさに伴うだけの効果が実感できるので→続ける→変わる→ハマる、、、がピラティス が好きになる人のサイクルで、さらに講師になる方もこの流れの方が多いです。

で、その人が講師になると同じようなハードなエクササイズ良いと思って、
それを指導する。。
と言う循環があるのかな??
と最近思うところです。
いわゆる2極化と言うものでしょうか。

裏を返せば、元々動けない人にはきついし、ハードだし、大変なだけのエクササイズと言うことになります。

いやいや、ピラティスの真髄は”きつい、ハード、でも効く”
ではないんですよねぇ。。。

そんなエクササイズが100年も残っているわけないんですから(笑

と、続きは次のコラムで!


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