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Vol.1 最も簡単な歩行観察ポイント

なぜ歩行は重要なのか?

重力環境下で生活している人間にとって「歩く」とは地面に接地している小さな小さな足底面に大きな負担をかけている行為ともいえます。

50kgの方なら50kgが、60kgの方なら60kgが足の裏にドスンとかかっており、その重りを受け止めながら歩けているのは実はとてもすごいことなのです!

大きな負荷を受け止めている主要な関節は股関節・膝関節・足関節です。負荷を受け止めきれなくなってくると関節が壊れてしまいます。関節の健康のためにも上手に歩くということは重要です。

3つの観察ポイント

歩行はIC(初期接地)にはじまり、TSw(遊脚終期)に終わります。細かく理解しようと意気込んで嫌になってしまう・・・ということはよくあります。私もその1人でした。(笑)まずは大まかに理解していきましょう!

ポイント1「前後重心」

歩行の目的は身体を前に運ぶことです。重心が後ろに残っている状態での歩行は効率が悪いです。まずは、重心が後ろに残っているような歩行になっていないか確認しましょう。

見るポイントは、踵です。
ずーっと踵に乗っているような歩き方をしている場合、後方重心である可能性があります。背中が丸くなっているような方も多いので姿勢もチェックしてみましょう。

ポイント2「上半身の緊張」

スムーズな動きはリラックスした印象があります。例えば、平均台の上を歩くイメージをしてみましょう。左右にブレないように肩や首は緊張状態になりやすいと思います。

右足を踏み出している時には左手が前に、左足を踏み出している時には右手が前に、このような動きが自然と起こっているのが正常です。カクカクしているような不自然な動きになっていれば、バランス機能に問題があるかもしれません。(体幹の回旋動作に問題が起こっている可能性もあります。)

ポイント3「横ブレ」

扁平足・外反母趾などの方は特に横ブレが出やすいですが、前に進むことがスムーズにできていない場合、横へのブレが大きくなっているかもしれません。後ろから観察すると、お尻をプリプリと横に振って歩いているような印象です。

まとめ

目が慣れてこないと歩行観察は難しく感じます。見る視点が分かってくると今まで分からなかったことが分かるようになってきます。

1つ1つ引き出しを増やしていき、見れるポイントが多くなっていけばパッと歩行を見れば問題点が見抜けるようになっていきます。

シンプルかつ分かりやすく、これからも情報発信していきますので、歩行や運動器についての理解を深めたい方、得た情報を現場で活かしたい方は参考にして頂けたら嬉しいです!




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