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実績ゼロでも説得力を生む僕の方法

なんの後ろ盾もないフリーランスやコンサルでもそうですが、説得力のある人とそうでない人がいます。同じことを言っているのに、なぜか響き方が違う。それ、ありますよね?

では、この差って一体、どこから来るのでしょうか?

ひとつは、誰が言っているか。これは間違いなくあります。

その業界の権威だったり、著名人だったり。その人たちの何かしらの結果(成功)や知名度がフィルターになり、「あの人が言うなら…」となりやすいのは確か。

と、なりますと、何かしらの結果(成功)や知名度がないとダメなのでしょうか?それらがないと、説得力は生まれないのでしょうか?

答えはNO。
必ずしもそうとは限りません。

あくまで僕の経験ですが、何を言っても説得力がなかった時期と今を比べた時、「明らかな違い」があります。説得力がなかった時はやってなかったことで、いまはやっていること。

それは、メモ。

当時もメモはとっていましたが、そのメモにひとつだけ、ある工夫を加えたことで、話に説得力が出るようになったのです。


メモは、深めること。

昔、僕の仕事の基礎をつくってくれた上司にこう言われたことがあります。

「お前のメモはカネにならない」

僕のメモを見てそう言われたのですが、当時の僕にはそれが何を意味するのかがわかりませんでした。当時の僕はより未熟で、その指摘が受け入れがたかったんですよね。なので、

「メモが企画や商品に直結していないからかな?」

なんて程度に分析するのがギリギリ。形だけ、表面的に分析していただけ。腹に落ちるどこではありませんから、行動や結果にも変化はもたらしません。

では、その意味は何なのか?

企画や商品に直結していなかった。これもひとつあるでしょう。でも、それ以上に当時のメモには、「自分なりの意見や感じたこと」が欠けていたのです。

僕の当時のメモって、

・本で読んだことや
・ニュースやメディアで見たこと
・教えてもらったこと

などを、「そのまま書いているだけ」でした。

すなわち、「教わったことを教わったまま、覚えるように書いていただけ」のことがほとんどでした。

もちろん、それ自体は何も悪いことではありません。学びは学びです。しかし、そこに自分の意見や感じたことがプラスされていなければ、それは「ただの誰かの意見」ですし、「誰にでも言えることのコピペ」にすぎませんから、そこに説得力は生まれません。

なぜなら、発する言葉とその人が一致していないから。

ちょっと変な言い方ですが、発する言葉とその人の距離が遠くなればなるほど、説得力はなく、相手には伝わらないし、ましてや響くこともない。「ふーん」で終わりです。

そこで始めたのが、メモと対話すること。

まず、学んだことをメモしていきます。そのメモにプラス、自分の意見や感じたことをメモしていくのです。ただ、それだけ。時にそれは発展して全く別の話題になったり、新たな質問が出てきたりしてセルフワークをすることもあります。

そうやって学んだことが深まり、練られていきます。

それを口から出せば、説得力のある話になり、書いて出せば、説得力のある文章になるのです。

ちなみに、その際、色は変えるようにしています。僕は両方とも万年筆で、メモをブルーブラック、意見や感じたことをグリーンにしています。が、これは3色ボールペンでもいいですし、ご自身が普段使い慣れているものでいいので、「メモ」と「意見や感じたこと」の色を変えてみるとわかりやすいでしょう。

で、結果、僕のメモはカネになったのか?

なったし、なっています。

メモと、メモとの対話がメルマガになり、クライアント先で伝えることになっています。メルマガは、新規案件獲得にも既存顧客との関係性づくりに直結していますし、おかげさまでリピートも多いんです。なので、カネにはなっています。

ただ、僕にとってそれ以上に大事なのは、顧客とより深く関われるようになったことではないでしょうか。

価値観は人それぞれ。ですが、何に変換するにせよ、メモは深めて損はないと思いますよ。

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