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人を引き寄せるお店、引き寄せる人になるには?

「どうしてもポケモンのお菓子が欲しい!」

下の子が繰り返しそう主張するので、近所のコンビニに行くことにしました。

彼や妻の話を聴く限り、

・食玩らしい(おもちゃメインのお菓子)
・3日ほど前にコンビニのレジ横で見たらしい
・セブンイレブンであったらしい

という情報は入手したので、近所のセブンに行くことにしました。

ところが、「ない」のです。僕の中で「ないから買えない」という選択肢はなかったので、他のコンビニを息子と巡回することにしました。

セブン→ローソン→ファミマ→ローソン→セブン→ファミマ…と、6件まわってみましたが、「ない」のです。妻もその食玩の存在は見たらしいので、息子の記憶違いとも思えません。結局、スーパーで別の食玩で手を打つことになり、この件は一件落着となります。

で、僕的に面白かったのは、久々に店舗ウォッチングをしたこと。これが中々新鮮でした。

これは特に新人の頃によくやっていたことで、何かの業種に詳しくなろうと思ったら、

・その業種のお店を
・一定期間の間に
・たくさんまわること

がコツなんです。ネット通販のような無店舗業態の場合は、「お店」を「WEBサイト」に置き換えればいいです。同じ商品や同じカテゴリの商品を取り扱っているサイトをたくさん見ればいいわけですね。

たくさん見ると、いろいろ見えてきます。

なぜ、流行っているのか。
なぜ、流行らないのか。
その違いは何なのか?

外観、内装、品ぞろえ、価格、接客…などなど、流行る流行らないの違いや、そこまでいかなくとも「いい感じなのかそうでないのか」くらいはわかるようになります。

たとえば、今回、近所のコンビニを6件まわって感じたのは「明度の違い」です。

僕はこれは結構大事なことだと思っていて、あなたの近所のお店でも「明るいな」と思う店と「暗いな」と思う店って分かれませんか?

これ、単純に照明の明るさだけじゃないんです。昔は、「蛍光灯は何ルクス以上にしましょう」とか、本当かどうかよくわからないノウハウもどきがありましたが、今はLEDが普及しています。

それに、コンビニってチェーン店の最たるものですから、それくらいは差が出ないように調整するはずです。ですが、差がある。店内の明度に差があるのです。

で、たった6件見てまわっただけですが、面白かったのは、「照明以外で明度を分ける違い」がひとつ、あったこと。明るく感じるお店がやっていることで、暗く感じるお店がやっていなかったことがひとつだけ、あったんです。

それは。

ちょっとしたおせっかい。

明るく感じたお店では、「何か探してはります?」なんて聞いてくれたり、「ちょっとバックヤードみてきますね」と、探してくれたりしました。

「それで?」

と思われるかもしれませんが、ホント、そんなちょっとした違いなんです。でも、こういった行動が自発的に出るお店って、空気がよどんでないし、明るいし、お客も入ってくる。そんなものです。

昔、ある会社から経営改善の相談があって、そこの幹部会議に出たことがあります。依頼前提でしたので、状況把握も兼ねて参加したんです。その時感じたのは、

「あ、こりゃ無理だ。」

今でもハッキリ覚えています。会議室の明度は低く、暗い。ツキがない。生気がない。幹部も通り一辺倒のことしか言わない。正直、業績が上がるイメージが全く持てなかったんですね。

幸い、この案件は開始前に破談になりました。先方からキャンセルがあったんです。

その後、その会社がどうなったかは存じ上げません。ですが、その当時、業績がかなり悪化していたのは事実です。数字は見ましたからね。なので、明度と業績は相関関係にあるといって差支えはないと思います。

さて、近所のコンビニがどうなっていくのかはわかりません。「明度が低い店はうまくいかない」は外れてくれればいいですけどね。

それはさておき、お店の明度をあなたご自身に置き換えてみましょう。

あなたの明度は高いですか?明るいですか?

明度を高く、明るくするために何ができるでしょうか?

明度が高いコンビニでやっていたことは何でしょうか?

それを、ご自身でもやってみてください。


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