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コナンの作者のインタビューと、伝わる文章の共通点

こちらのnoteですが、もう50記事ほどは書いてますかね?50記事は50日連続で書いているし、週1本はメルマガを、月1本はニュースレターの原稿を書いています。

数年前はメルマガを1日2本、365日以上は書いていましたから、「書くこと」に関して、ちょっとは語れる資格はあるんじゃないかと思います。

なので、書き方や継続の仕方に関しては、結構ノウハウがたまってきています。それもちょっとずつお伝えしていきますが、今朝、ちょっと参考になるインタビューがあったので、今日はそれをご紹介。名探偵コナンの作者、青山剛昌さんのインタビューです。「書くこと」について参考になるはずです。

コナンの工夫3つ。共通点は?

結論をお伝えする前に、僕のアンテナにひっかかったのは次の3つです。3つにひとつ、共通していることがあります。ちょっと考えてみてください。

興味ポイント1:トリックは元ネタを試す


確かコナンって週刊連載のはず。1994年のスタートから続いていますから、現時点でもうすぐ27年にもなります。それだけ長く続いているにも関わらず、作者のトリックのストックはゼロ。毎週、3人のチームでネットなどから情報を集め、使えそうなものをピックアップし、作品に仕上げていくそうです。

その際、集めたトリックは自分たちで試してみるそう。もちろん、殺人はしませんよ…。トリックで使う道具などを試してみて、それが機能するかどうか、ネタとして使えるかどうかなどをチェックするようです。

チームでネタを集めてピックアップし、試し、作品にする。

トリック作成の流れはこのような感じで進むようです。


興味ポイント2:セリフはカッコイイものを


作中でのキャラのセリフって重要ですよね。セリフひとつで、作品の魅力がグッと増すこともあれば、興ざめすることもあります。

これは全く別のあるアニメの話ですが、原作からの改変が相当あったんです。ストーリーは肝心の部分をカットしちゃって話は薄くなるし、「このキャラはこんなセリフ絶対言わない」というセリフもあって、話はどっちらけ。レビューも散々です。

なので、作中のセリフってやっぱり大事なのですが、コナンの場合も、作者には「セリフの選定基準」があるそうです。それは、

自分がカッコイイと思えること。

自分がカッコイイと思えるセリフを採用する、とのことです。ご自身が納得して選定するからこそ、そこに一貫性が生まれるわけですね。


興味ポイント3:イヤホンは手で押さえる


インタビューはリモートで行われていたのですが、途中、作者の青山さんが耳のあたりを気にしだします。

イヤホンマイクをつけてのインタビューだったのですが、どうも普段からイヤホンが耳に合わないようなんです。なので、イヤホンはあまり使わないし、使っても耳で押さえるのだそう。

で、作中のコナン少年もイヤホンは手で押さえているんですね。作者にあわせているわけです。


さて、この3つの共通点は何だと思いますか?

これ、僕なりの答えは、

体験を乗せること

です。

文字でも絵でも、そこに体験を乗せることがリアリティを生み、相手の頭の中に情景を描いてくれます。文章でも同じで、その工夫が伝わる文章にする手助けをしてくれます。

トリックも、やってみて使えると思った(体験)から、使った。
セリフも、自分がカッコイイと思う(に至った体験)から使った。
動作も、自分の身体特性(という日常的な体験)から、同じものを使った。

ここに、体験を乗せるという一貫性があります。

僕も、noteを書いていてまだよくわかりませんが、ウケがいい記事もあれば、そうでないのもあります。その因果関係も、正直、まだよくわかっていません。自分で「いいな」と思う記事がイマイチだったり、「こんなので?」と思う記事がスキが多かったり。

でも、一貫しているのは、体験を乗せるということ。僭越ながら、同じことをしているなと思ったので、「これは書くことにも役立つな」と思ったわけです。

と、いう体験を乗せたわけですね。

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