松雪泰子さんについて考える(27)映画『アナザヘヴン』

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*松雪泰子さんについて考える(51)「歌は語れ、セリフは歌え」*

松雪さん出演シーンの充実度:7点(/10点)
作品の面白さ:6点(/10点)
公開年:2000年
視聴方法:U-NEXT 

※以下、多少のネタバレを含みますが、決定的なオチや展開には触れないようしております。

刑事役として江口洋介さんが主演を務めるSF・サスペンス・ホラー作品。何者かの手による猟奇的な殺人事件が相次ぎ、その真相を追う刑事たち。

結末にはなかなか予想し難いこの作品ならではのオチが待っているが、ネタバレ回避のためこれ以上書くのは控えよう。

松雪さんは刑事(江口)のケガの手当てをする医者役。風貌、話し方、身のこなしの全てが陰のある美しさを纏う。

病室でのシーンもいいが、後日刑事(江口)の部屋まで往診に来た時のシーンがさらに良い。スリリングな演出と合わさって危険な香りを漂わせる妖しさ。

このように、松雪さん出演シーンは少ないながらも見所はある。観て損はない。

しかし、全体的にグロい描写が多く、苦手な人によっては厳しいと思う。その点さえ気にならない人ならおすすめしたい。

この映画の1年後に『救命病棟24時』で江口さんと松雪さんは共演する。当たり前だがキャラ設定が全然違うので、『救命―』が好きな人も一度こちらを見てみる価値はあるだろう。

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